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体重が乗らない原因は「中心軸」だけじゃない。現場で見つけた“反らす”というヒント
脳出血後、麻痺が強く、身体のコントロールが効きにくい方を担当していると、こんな悩みによく出会います。
訓練ではいろいろ工夫します。立ち位置、支持物の調整、声かけ、リズム、視線、環境設定…。
それでも「体重が乗らない」という壁が残ることがあります。
もちろん、中心軸(身体の真ん中)を整えることはとても大切です。
ですが最近、現場で“もう一つの見落としやすいポイント”に気づきました。
それは 体の傾き、特に 前傾(前に倒れ込む姿勢) が体重支持を邪魔している可能性がある、ということです。
前傾になると「足が浮く」
人の目は前にあります。
体が少し前に傾くだけで、重心が前へ移動します。すると不思議なことに、足が地面をつかみにくくなる感じが出てきます。
実際に自分で試すと分かりやすいです。
両足で立ったまま、体を前に曲げてみると、足が“浮くような感覚”になる。
踏ん張りが効きにくい。
これは麻痺が強い方だと、さらに顕著に出やすい印象があります。
前傾が強いと、体重が前へ逃げ、結果として下肢に“乗せる”感覚が作りにくくなります。
逆に「反らす」と足に乗る
では反対に、体を後ろへ反らせる方向に動かすとどうなるか。
目も手も、後ろは操作しづらい。だからこそ身体は無意識に「足で踏ん張る」戦略を選びます。
ほんの少し反らすだけで、足に体重が乗りやすくなる。
「力が入る」というより、体重が“乗る” 感覚が出てくる。
この原理が、最近の現場での大きなヒントになりました。
応援団の姿勢が教えてくれたこと
小学校の応援団でも、全身を張って声を出すとき、身体をぐっと反らせています。
あの姿勢は、無意識に「足に体重が乗る状態」を作っている。
そう考えると、現場で起きていることともつながって見えてきました。
階段昇降にも応用できる可能性
階段で足が上がりにくい方に対しても、
中心軸への意識は大切にしつつ、“反らす意識”を訓練の中に少し入れる ことで、
「登りやすくなる」「身体が楽になる」方向に働くことがあります。
もちろん反りすぎれば危険ですし、全員に当てはまるわけではありません。
ですが、体重が乗らない方に対して、
この3点をセットで見ることで、改善の糸口が見える場面がありました。
まとめ:体重支持ができないときの“もう一つの視点”
「体重が乗らない=足が弱い」ではなく、
姿勢の方向性が、体重支持を邪魔している ことがあります。
中心軸に加えて、前傾が強い場合は、
“反らす”という小さな方向づけが、次の一歩のヒントになるかもしれません。
現場での気づきは、いつも利用者さんに教えてもらっています。
これからも「できない理由」を丁寧にほどきながら、
「できる形」を一緒に探していきます。
- 体重が乗り切らない
- 何かに常に依存してしまう(手すり・人・道具など)
- 足に力が入らない/踏ん張れない
- 姿勢の中心軸がずれている
訓練ではいろいろ工夫します。立ち位置、支持物の調整、声かけ、リズム、視線、環境設定…。
それでも「体重が乗らない」という壁が残ることがあります。
もちろん、中心軸(身体の真ん中)を整えることはとても大切です。
ですが最近、現場で“もう一つの見落としやすいポイント”に気づきました。
それは 体の傾き、特に 前傾(前に倒れ込む姿勢) が体重支持を邪魔している可能性がある、ということです。
前傾になると「足が浮く」
人の目は前にあります。
体が少し前に傾くだけで、重心が前へ移動します。すると不思議なことに、足が地面をつかみにくくなる感じが出てきます。
実際に自分で試すと分かりやすいです。
両足で立ったまま、体を前に曲げてみると、足が“浮くような感覚”になる。
踏ん張りが効きにくい。
これは麻痺が強い方だと、さらに顕著に出やすい印象があります。
前傾が強いと、体重が前へ逃げ、結果として下肢に“乗せる”感覚が作りにくくなります。
逆に「反らす」と足に乗る
では反対に、体を後ろへ反らせる方向に動かすとどうなるか。
目も手も、後ろは操作しづらい。だからこそ身体は無意識に「足で踏ん張る」戦略を選びます。
ほんの少し反らすだけで、足に体重が乗りやすくなる。
「力が入る」というより、体重が“乗る” 感覚が出てくる。
この原理が、最近の現場での大きなヒントになりました。
応援団の姿勢が教えてくれたこと
小学校の応援団でも、全身を張って声を出すとき、身体をぐっと反らせています。
あの姿勢は、無意識に「足に体重が乗る状態」を作っている。
そう考えると、現場で起きていることともつながって見えてきました。
階段昇降にも応用できる可能性
階段で足が上がりにくい方に対しても、
中心軸への意識は大切にしつつ、“反らす意識”を訓練の中に少し入れる ことで、
「登りやすくなる」「身体が楽になる」方向に働くことがあります。
もちろん反りすぎれば危険ですし、全員に当てはまるわけではありません。
ですが、体重が乗らない方に対して、
- 中心軸
- 傾き(特に前傾)
- 反らす方向への小さな誘導
この3点をセットで見ることで、改善の糸口が見える場面がありました。
まとめ:体重支持ができないときの“もう一つの視点”
「体重が乗らない=足が弱い」ではなく、
姿勢の方向性が、体重支持を邪魔している ことがあります。
中心軸に加えて、前傾が強い場合は、
“反らす”という小さな方向づけが、次の一歩のヒントになるかもしれません。
現場での気づきは、いつも利用者さんに教えてもらっています。
これからも「できない理由」を丁寧にほどきながら、
「できる形」を一緒に探していきます。