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パーキンソン病の歩行が軽くなる「腕を後ろに引かれる感覚」

パーキンソン病の方の歩行を見ていると、最初の一歩がとても重く感じられることがあります。

特に多いのが、前かがみ(猫背)になり、腕がだらんと下がり、身体全体が固まったように歩くパターンです。

現場では、冗談まじりに「お猿さん歩き」と表現されるような姿勢になることもあります。

この状態では、背中が丸まり、視線が下がり、胸郭(胸の部分)も閉じやすくなります。

結果として、呼吸が浅くなり、体幹の軸も入りづらく、歩くための筋肉も“緊張優位”になりやすい。

本人も「歩くのが重たい」「足が出にくい」と感じやすい状態です。

今日の現場で起きた変化

今日、歩行前にある“腕のポーズ”をとっていただいたところ、姿勢と歩行が明らかに変わりました。

そのポーズは、

「両腕が後ろに軽く引っ張られているような感覚」を作ること。

腕をただ後ろに引くのではなく、

「誰かが後ろから腕をそっと引いてくれている」

そんなイメージで、肩の力を抜きながら腕の位置を整えます。

すると不思議なことに、

・背中がスッと伸びる

・顔が上がりやすくなる

・胸が開いて呼吸が入りやすい

・体の軸が入り、歩行が軽くなる

という変化が出やすくなります。

なぜ楽になるのか(考えられる理由)

ポイントは「胸を張る」ではなく、**“胸が開く”**ことです。

力で胸を張ろうとすると、逆に首・肩・背中に力が入り、緊張が増えてしまうことがあります。

一方で、腕が後方へ導かれる感覚を使うと、背中側のラインが伸びやすくなり、結果として体幹が立ちやすくなります。

背中が伸びることで、

身体の中心軸が整い、過剰な緊張が抜け、

筋肉の使い方が「ガチガチ」から「しなやか」に切り替わる。

その結果、歩行が“重い”から“軽い”へ近づくことがあります。

自宅での簡単なやり方(安全第一)

※転倒リスクがある方は、必ず見守りのもとで行ってください。

1)立つ前に、肩の力を抜く

2)肘は伸ばし切らず、軽くゆるめる

3)「腕が後ろに引かれている」イメージを作る

4)胸を張るのではなく「胸が開く」感覚で一歩

この“腕の感覚”が入ると、

猫背・猿背気味の方でも姿勢が起きやすく、歩行が安定しやすいことがあります。

最後に

歩行を変えるとき、足だけを頑張らせようとすると、かえって緊張が強まることがあります。

しかし、腕や背中の使い方ひとつで、身体の軸が入り、歩行が楽になることがある。

今日の変化は、そのことを改めて教えてくれました。

「歩ける」を取り戻すための小さな工夫。

同じようにパーキンソン病の歩行や猫背でお困りの方は、無理のない範囲で試してみてください。

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