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階段昇降訓練から「転倒後の起き上がり」へ。来年のテーマが決まりました
年末の訪問で、ひとつ大きな節目を迎えました。
施設で生活されているご利用者さまの歩行訓練・階段昇降訓練を続けてきたのですが、今年の最後にご家族(旦那さま)とお話しする機会があり、来年の支援の方向性がはっきりしました。
ご自宅の階段13段。「あと一歩」まで来ていました。
もともとの目標は、ご自宅の階段(13段)を安全に昇り降りできるようになること。
訓練を重ね、手すりなしでの階段昇降も「あと一歩」というところまで近づいていました。
ところが、来年、5月ごろにバリアフリーのマンションへ引っ越される予定があるとのこと。
階段がない環境になることで、階段昇降訓練の優先順位が変わってきました。
ご家族がいちばん怖いのは「転倒」でした
ご家族が一番心配されていたのは、転倒したときのことでした。
施設にいる間は安心できても、生活環境が変わった時に、不安が転倒につながりやすい。
このご家族の言葉は、とても現実的で、何より“愛”でした。
麻痺が強い方ほど「握りしめ」が強くなる
以前、床からの起き上がりを試したことはありました。
しかし麻痺が強い方ほど、どうしても 「頼る」「握りしめる」 が強くなり、動きが固まりやすい。
手をぎゅっと握りしめることは、安心のスイッチでもあります。
一方で、その緊張が抜けないままだと、
だからこそ、ここを丁寧にほどいていく必要があります。
5月までではなく「1年かけて確実に」
今回の方針は明確です。
短期で形だけ作るのではなく、1年かけて積み上げる。
来年の中心テーマは、次の3つです。
① 転倒後の起き上がり(床からの復帰)
恐怖感を減らしながら、「できる動き」を一つずつ増やします。
② 立ち上がり・移乗(ベッド↔車椅子など)
生活の中で最も頻度が高く、事故につながりやすい動き。ここを安定させます。
③ “握りしめ”をほどく(依存から自立へ)
手や上半身の過緊張をゆるめ、体幹〜下肢に力が乗る状態へ整えます。
この土台ができると、結果として階段昇降も「違う意味で」伸びてくることがあります。
筋力だけでなく、バランスと身体の使い方が変わるからです。
課題があるから、こちらも燃える
正直に言えば、こういう課題があるほど、自分はやる気が出ます。
ご本人とご家族の不安を減らし、「できる」を増やすことは、私自身の成長にもなる。
だからこそ、寄り添いながら、全力でサポートしていきます。
まとめ:来年は「転倒しても戻れる身体」へ
転倒しないことはもちろん大切。
でも現実には、転倒をゼロにするのは難しい場面もあります。
だからこそ、次の安心は――
転んでも、戻れる。
戻れるから、暮らせる。
来年も、希望の一歩を一緒に積み上げていきます。
施設で生活されているご利用者さまの歩行訓練・階段昇降訓練を続けてきたのですが、今年の最後にご家族(旦那さま)とお話しする機会があり、来年の支援の方向性がはっきりしました。
ご自宅の階段13段。「あと一歩」まで来ていました。
もともとの目標は、ご自宅の階段(13段)を安全に昇り降りできるようになること。
訓練を重ね、手すりなしでの階段昇降も「あと一歩」というところまで近づいていました。
ところが、来年、5月ごろにバリアフリーのマンションへ引っ越される予定があるとのこと。
階段がない環境になることで、階段昇降訓練の優先順位が変わってきました。
ご家族がいちばん怖いのは「転倒」でした
ご家族が一番心配されていたのは、転倒したときのことでした。
- 一人の時に転倒したら、床から起き上がれるか
- 立ち上がりが難しければ、車椅子への移乗でもいい
- とにかく「一人でも“復帰できる動き”」を身につけてほしい
施設にいる間は安心できても、生活環境が変わった時に、不安が転倒につながりやすい。
このご家族の言葉は、とても現実的で、何より“愛”でした。
麻痺が強い方ほど「握りしめ」が強くなる
以前、床からの起き上がりを試したことはありました。
しかし麻痺が強い方ほど、どうしても 「頼る」「握りしめる」 が強くなり、動きが固まりやすい。
手をぎゅっと握りしめることは、安心のスイッチでもあります。
一方で、その緊張が抜けないままだと、
- 体が固まり、動きの自由度が下がる
- バランス反応が遅れ、転倒リスクが上がる
- 「怖い→握る→さらに固まる」の循環に入りやすい
だからこそ、ここを丁寧にほどいていく必要があります。
5月までではなく「1年かけて確実に」
今回の方針は明確です。
短期で形だけ作るのではなく、1年かけて積み上げる。
来年の中心テーマは、次の3つです。
① 転倒後の起き上がり(床からの復帰)
恐怖感を減らしながら、「できる動き」を一つずつ増やします。
② 立ち上がり・移乗(ベッド↔車椅子など)
生活の中で最も頻度が高く、事故につながりやすい動き。ここを安定させます。
③ “握りしめ”をほどく(依存から自立へ)
手や上半身の過緊張をゆるめ、体幹〜下肢に力が乗る状態へ整えます。
この土台ができると、結果として階段昇降も「違う意味で」伸びてくることがあります。
筋力だけでなく、バランスと身体の使い方が変わるからです。
課題があるから、こちらも燃える
正直に言えば、こういう課題があるほど、自分はやる気が出ます。
ご本人とご家族の不安を減らし、「できる」を増やすことは、私自身の成長にもなる。
だからこそ、寄り添いながら、全力でサポートしていきます。
まとめ:来年は「転倒しても戻れる身体」へ
転倒しないことはもちろん大切。
でも現実には、転倒をゼロにするのは難しい場面もあります。
だからこそ、次の安心は――
転んでも、戻れる。
戻れるから、暮らせる。
来年も、希望の一歩を一緒に積み上げていきます。