ブログ
BLOG

HOME > ブログ > 「“重い”の一言で体は固まる。初動が整うと、歩きは軽くなる。」

blog

「“重い”の一言で体は固まる。初動が整うと、歩きは軽くなる。」

昨日、パーキンソン病のご利用者さまの訪問で、改めて大事なことを再確認しました。

訪問した直後、ご本人はこうおっしゃいました。

「左足のスネあたりが痛くて重い。足が出ない。」

この“一言”が出た瞬間、体の動きが止まる。

筋肉がギュッと固まり、姿勢が崩れ、動作が途切れる。

言葉が悪いのではなく、言葉が合図になって、体がブレーキを踏んでしまうことがあるのです。

つらい時ほど「軸足」が固定される

この方は、つらい時ほど左足が後ろに残り、左足が“軸足”になりやすい特徴があります。

たとえば「休め」の姿勢を作る時。

本来は左右どちらでも前に出せますが、無意識に左足が後ろ(軸足)になってしまう。

軸足は体重が乗り続けます。

体重が乗り続ければ、足はさらに重く感じ、前へ出にくくなる。

だから私は繰り返し伝えます。何十回でも、何百回でも。

  • つらい時ほど 左足を前に出す

  • 「休めのポーズ」を作って、軸足の固定を外す

  • それから 前に出した足を一度引いて、歩き始める


“たったこれだけ”で、動き出しが変わることが多いのです。

施術後に起きた「美しい流れ」

そして昨日、施術後に驚くほど良い場面がありました。

床から起き上がる動作。

肘と手(ハンド)を上手に使い、サッと起き上がり、自然に立ち上がり、ベッドへ腰掛ける。

その一連の動作が、あまりにも滑らかでした。

私はそのままお願いしました。

「今の流れのまま、少し歩いてみましょう。」

すると返ってきた言葉は、

「軽いです。」

ここで改めて思うのです。

人間は初動が整うと、その後の動作が連鎖して整っていく。

逆に、初動でつまずくと、後の動作が次々に硬くなっていく。

意識は“形を作るため”に、無意識は“流れを出すため”に

私はこの方に「ペンギン歩行」をよくお伝えします。

(姿勢や重心の置き方を整えるための、ひとつの“合図”です。)

ただ、意識しすぎると動きが硬くなることもある。

昨日は、無意識の動きがとても良かった。

だからこそ、私はこう整理しています。

  • 意識は、形を作るために使う

  • 無意識は、流れを出すために任せる


このバランスが取れた時、体は驚くほど素直に動きます。

まとめ

「重い」と言った瞬間に、体が重くなることがある。

でも、初動が整えば、体は軽くなることがある。

私の仕事は、体を押すことではなく、

“希望の一歩が出る条件”を整えることだと、昨日あらためて感じました。

※この内容は現場での気づきの共有です。痛みや症状が強い場合は、主治医・理学療法士等の指示も踏まえて安全に行ってください。

——

歩行改善コンサルタント/訪問リハビリマッサージ

エンゲルハント

SHAREシェアする

ブログ一覧

HOME > ブログ > 「“重い”の一言で体は固まる。初動が整うと、歩きは軽くなる。」

© 2025 訪問・マッサージ エンゲルハント