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パーキンソン病の「座ると背中が丸い…」に、半円ストレッチポールが効いた理由

1. 現場からの報告:「食卓で背中が伸びて、視界が上がった」

昨日、パーキンソン病のご利用者さんから、こんなお話がありました。

家に“半分にカットしたストレッチポール(半円タイプ)”がある。

ずっと使っていなかったけど、最近また使い始めたら、食卓の椅子に座ったときに背中が伸びて、見える景色が変わった。

この「視界が上がる」は、生活の質に直結します。

視界が上がると、呼吸が入りやすくなり、食事もしやすくなり、会話の表情も変わりやすい。

そして何より、“自分で変化を実感できる”ことが一番の力になります。

2. パーキンソン病で「背中が丸くなりやすい」理由

パーキンソン病の方は、生活の中でこんな状態が起きやすいです。

  • 胸まわり(胸郭)が固くなり、呼吸が浅くなる

  • 肩甲骨が動きにくくなり、背中が丸まりやすい

  • 体幹の伸展(背すじを伸ばす動き)が出にくい

  • 座るだけで「前へ倒れやすい」「目線が下がる」


だから、食卓に座るだけでも疲れるし、姿勢を保つのに力が要る。

結果として、さらに力が入り、さらに丸くなる…という悪循環に入りやすいんですね。

3. 半円ストレッチポールが“高齢者にも相性がいい”と感じる理由

今回使ったのは、一般的な丸いポールではなく、半分にカットした半円タイプ。

(“高齢者用”というより、結果として高齢の方にも使いやすい形だと感じています。)

私が現場でいいと感じるポイントは3つです。

①高さが低い(約7.5cm程度)

ベッドに寝ると「訓練」にはなりにくい一方で、

半円ポールは低いのに“体を整える刺激”が入る。ここが強いです。

②安定しやすい(転がりにくい)

半円は床に接地面があるので、丸ポールより怖さが少ない。

見守りが必要な方でも導入しやすいことがあります。

③自分の手足で“整える”感覚が出やすい

他動で整えるのではなく、本人の体でコントロールする。

この「自分で整えられた」感覚が、次の一歩につながります。

4. まずはこれだけ:超シンプルな使い方(例)

※痛み・めまいがある方は中止。安全第一で、可能なら見守り付きで。

【1分】背中と呼吸を通す(基本)

  1. 床に半円ポールを置く(安定する向きで)

  2. 仰向けで背中〜胸のあたりが心地よく当たる位置へ

  3. 膝を立てて、鼻から吸って口から吐く(ゆっくり呼吸を5回)


【30秒】胸をひらく(余裕があれば)

両手を軽く開いて、胸の前が広がるのを感じるだけ。

【立ち上がり】横向き→手で起き上がる

勢いで起きない。これだけで安全度が上がります。

5. 結論:小さな道具が、生活を変えることがある

道具は“魔法”ではありません。

でも、正しく・安全に・続けられる形で使うと、

パーキンソン病の「固まりやすさ」「姿勢の崩れ」に対して、確かな手応えになることがあります。

そして、現場の声は何よりの力です。

困っている方の“仲間の応援”になる。私はそう信じています。

6. ご相談について

「この方には、どの位置・どのやり方が合う?」

「炎症や痛みが強いときはどうする?」

「座位姿勢(食卓・車いす)までつなげたい」

こういった個別の調整が一番大切です。

エンゲルハントは、**“生活で使える姿勢と歩行”**につなげる視点でサポートしています。

気になる方は、いつでもご相談ください。

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