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「人は、外からは動かない。スイッチが入る瞬間の話」

先日、友達と過ごしていた時のことです。

友達はお酒を飲んで、そのまま眠ってしまいました。

「◯時に起こしてほしい」という合図があったので、時間になって声をかけました。

ところが、起きない。

何度か声をかけても、体は反応しません。

お酒を飲んでいる。眠い。気持ちいい。

当たり前ですが、人は“楽な方”へ流れていきます。

ここで僕は、強く揺さぶったり、説得したりするのをやめました。

代わりに、こう声をかけました。

「あと30分寝る?それとも、今起きる?」

返事は「うん…」のような曖昧なもの。

でも、その曖昧さが、妙にリアルでした。

「起きる理由」が本人の中に点灯していないと動けない

その時、はっきり感じたことがあります。

人は、

どれだけ周りが「起きた方がいい」と思っていても、

どれだけ周りが「起きろ」と言っていても、

本人の中で“起きる理由”が点灯していないと動けない。

逆に言えば、

本人の心の中に「ポン」とスイッチが入った瞬間——

人は、自分で動き出します。

実際、その友達も、しばらくして

パッ と目を開けて、 パッ と起き上がりました。

たぶん頭の中で、「家に帰る」という使命(理由)が点いた。

それだけで、人は変わる。

見守る側がやることは「動かす」より「信じる」

この出来事は、僕にとって大きな学びになりました。

見守る側は、つい焦ります。

「早く起きて」

「このままだと間に合わない」

「ちゃんとして」

でも、外からの言葉で動くなら、最初から動いているんです。

だから僕らができるのは、

無理に動かすことではなくて、

  • 本人が選べる形にする(命令ではなく選択肢)

  • 本人の中の理由が立ち上がるのを邪魔しない

  • スイッチが入るまで信じて待つ(見守る)


この3つなんだと思いました。

リハビリの現場でも同じことが起きている

これは、お酒の席の話に見えて、実は現場でも同じです。

リハビリも、運動も、生活動作も、

「やらされている」うちは続かない。

続かないから、変化もしない。

でも、本人の中で

  • 「トイレまで歩きたい」

  • 「家に帰りたい」

  • 「また外に出たい」

  • 「孫に会いに行きたい」


こういう“理由”が点いた瞬間に、

表情も、動きも、ガラッと変わります。

施術者として僕が大事にしたいのは、

その理由(スイッチ)が点く瞬間の手助けです。

技術はもちろん大事。

でも同じくらい大事なのは、

本人の能動性が立ち上がる関わり方。

今日も、目の前の方の「スイッチ」がどこにあるのか。

それを探しながら、静かに、丁寧に関わっていきます。

まとめ

人は、外からは動きません。

動き出すのは、本人の中に理由が点いた時。

だから、見守るというのは、放っておくことではなくて、

信じて待つこと。

そして、スイッチが入りやすい問いや環境を置くこと。

この夜の出来事は、

僕にとって「能動性」をもう一度思い出させてくれました。

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