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思い込みを外したのは「環境」だった——マッサージチェアの前で学んだこと

昨日、施設へ伺ったときの出来事です。

エレベーターを降りたところにあるマッサージチェアで、いつも関わっているご利用者さまが横になっていました。

スタッフさんがこう教えてくれました。

「体の傾きが強いので、こちらで少し寝てもらっています。」

私は一瞬、頭で考えてしまいました。

体の傾きが強い。マッサージチェアで寝ている。重心は少し後ろ。

「この状態で歩けるのだろうか?」と、理屈が先に出たのです。

ところが実際は、居室までの移動で、驚くほどスッと歩けました。

手引きが必要ではあったものの、傾きが強く出る印象も少なく、歩行が乱れませんでした。

ここで気づいたのは、

「身体は“理屈通り”ではなく、“環境の影響”を大きく受ける」

ということです。

マッサージチェアで横になっていたことで、

・余計な力が抜けていた

・身体の緊張がゆるんでいた

・姿勢の崩れを無理に支えなくてよかった

そんな状態がつくられていたのかもしれません。

つまり、少し環境を変えるだけで、

身体が「自然に整う方向」に向かうことがある。

そして私自身も、「こうに違いない」という思い込みで、可能性を狭めてしまうことがある。

昨日の一場面は、その両方を教えてくれました。

施術後はさらに歩行が楽になり、本人も動きやすそうでした。

私たちができることは、技術だけではありません。

“動ける環境”を整えることも、歩行や生活の質を変える大切な要素だと、改めて感じました。

小さな出来事ですが、学びの大きい一日でした。

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