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右麻痺で右足に体重が乗らないとき、僕が大切にしている観点

脳梗塞後の右麻痺で「右足に体重が乗らない」という相談は多いです。

現場では、筋力、緊張、感覚、恐怖、注意、姿勢、環境…本当にいろんな条件が絡みます。

そして僕たちはつい、

「なぜできないのか?」

「どこが弱いのか?」

「何が足りないのか?」

と、理由を探して“理屈で埋める”方向に進みがちです。

もちろん評価や原因整理が必要な場面もあります。

ただ、たくさんの方を見てきて、僕が強く感じるのは――

動きが出るかどうかを左右するのは、能力だけではなく“環境”である

ということです。

結論:目的は「右に乗って、左が出る」

僕の中で、歩行に向けた核心はとてもシンプルです。

  • 右足に体重が“床に対して”乗る

  • その状態で 左足が前に出る


ここが成立すると、状況がどんなに難しそうに見えても、前に進む可能性が出てきます。

逆に言うと、途中段階がどうであれ(力が入りにくい、動作がぎこちない、恐怖がある等)、

目的に近づくならOKだと考えています。

人は「目的」に向けて最小限で動く

人間の動きは、理想通りのフォームでなくても、

目的達成のために“最小限の効率”で成立させようとする特徴があります。

だから、

「できない理由を埋めてから動かす」よりも、

「動ける環境を先に作って、目的に向けて動きを引き出す」

この順番が有効なことが多いと感じています。

例1:歩行練習は“左手を使わない環境”で足が出ることがある

右麻痺の方が歩行練習をするとき、

左手で手すりを強く引いてしまったり、上半身の力で代償したりすることがあります。

そこで、壁などを使って

**「左手を使わなくても成立する環境」**を作り、

人のサポートは最小限にする。

すると、手の力に頼らず

**「右に乗って、左が出る」**が起きることがあります。

例2:四つん這いは“柵で怖さを減らす”と右に乗れることがある

四つん這いは、麻痺側への恐怖や不安が強いと成立しにくい動作です。

そこで、ベッド柵を適切な位置に設置し、

四つん這いになってもらった時に

**「お尻を預けても大丈夫ですよ」**と伝えられる環境を作る。

この“安心”が入ると、

右足に体重を乗せる方向へ動きが出ることがあります。

まとめ:目的→逆算→環境づくり

僕が大切にしたいのは、ここです。

  1. 目的を決める(右に乗って、左が出る 等)

  2. 目的に近づく最短の方法を逆算する

  3. できない理由より、できる環境を先に作る


評価も大事。理屈も大事。

でも最後は、現場で“動きが出る”ことがいちばんの答えになります。

今日も、目の前の方が一歩でも前に進めるように、

目的に向かう環境づくりから丁寧に取り組んでいきます。

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