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「必要性が見えない訓練」は、なぜ苦しいのか

本日は右麻痺のご利用者さまと、四つん這いの訓練を行いました。

しかし、四つん這いは普段の日常動作にはほとんど登場しません。

そのため「きつい」「難しい」「もう無理」という言葉が出るのも自然なことだと思います。

ここで、ふと例えが浮かびました。

私たち健常者も、普段から松葉杖の練習はしません。

骨折などで必要になって初めて、松葉杖の使い方を学びます。

つまり「必要性が目の前に現れていない」ものは、どうしても実感が湧きにくいのです。

四つん這いは“転倒前提”の訓練

四つん這い訓練の背景には、転倒のリスクがあります。

「転んだら起き上がる」

「起き上がりの手順を身体で覚えておく」

これは、介助を借りる前に“自分を守る力”になります。

ただし現実として、

一生転倒しなければ四つん這いは不要かもしれません。

一度転倒しても、周囲の助けが得られれば何とかなる場合もあります。

だからこそ、本人やご家族からすると

「そこまで必要なのか?」

という疑問が生まれやすいのだと思います。

生活は回っている。だから“立ち位置”が難しい

今回のご利用者さまは、長下肢装具を装着し、杖を使えば、生活上は大きな問題なく歩けています。

つまり「今の生活は回っている」。

この状態で、転倒時のための四つん這い訓練を行うには、説明と納得が必要になります。

「やれば得」という押し付けではなく、

“何のためにやるのか”を共有し、本人が選べる状態を作ること。

そして、無理のない範囲で段階を刻むこと。

その積み重ねが、安心と自信につながると感じました。

今日の結論

必要性が見えにくい訓練ほど、本人にはつらい。

しかし、もしもの時に“自分で立ち直る力”は、人生の安心をつくる。

現場ではこのバランスが難しいからこそ、

私は「納得できる目的」と「無理のない一歩」を大切に、支援を続けていきます。

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