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「ラク」のエスカレートが起こすこと—ギャッジアップと強揉みの共通点


  1. 現場でよく見かける“共通の構造”があります。


それは、ベッドのギャッジアップと「強揉み」の要求です。

1)一度「ラク」を覚えると、要求はエスカレートしやすい

ギャッジアップは、上げると確かにラクです。

強揉みも、その瞬間は「効いた気がする」ことがあります。

ところが、ここからが問題です。

一度ラクを覚えると、「もっと」「さらに」と要求が強くなりやすい。

満足の基準が上がり、元の状態では物足りなくなる。

2)ラクになった“気がする”だけで、体が良くなっているとは限らない

強い圧は、体の防御反応を引き出します。

筋肉は守ろうとして固くなり、結果的に不調が増えることもあります。

ギャッジアップも同様で、

ラクな姿勢を続けるほど、別の部位に負担が偏りやすくなり、

腰や胸まわりの痛みにつながってしまうケースがあります。

3)ストレスが“はけ口”になった瞬間、現場は崩れる

体の負担が積み重なると、イライラや不機嫌が増え、

その矛先が周囲(介助者・ヘルパー・施術者)に向くことがあります。

自由が少ない環境、不安、痛み…背景は理解できます。

ただ、どんな状況でも「当たっていい」にはならない。

ここは、人としての境界線が必要だと感じます。

4)施術者に必要なのは“威厳”ではなく「専門職としての軸」

私は、偉そうにしたいわけではありません。

しかし、専門職としての軸が曖昧だと、

要求はエスカレートし、現場が疲弊してしまいます。

だからこそ、

「これは体にとって良くない」

「代わりに、こうすると負担が減る」

を、押しつけではなく“納得できる説明”で伝えることが大切です。

5)「ラクを手放す勇気」が、回復の入口になることがある

回復は、いつも気持ちよさだけで進むわけではありません。

少し手放して、少し耐えて、少し取り戻す。

そのプロセスが必要な場面もあります。

私はこれからも、

本人の気持ちを尊重しながらも、

体の現実から目を逸らさず、

“良い方向へ向かう選択肢”を一緒に探し続けます。

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