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直線の動きは痛みを作る。半円の動きは痛みを逃がす。
- 施設での一場面から、改めて大事なことを再確認しました。
利用者様は93歳の女性。普段「痛みはありますか?」と伺うと「痛みはないです」と答えられる方です。
しかし、施術の最後に起き上がっていただく時、
横向きの姿勢から“直線的に”グッと起き上がった瞬間に、腰まわりに違和感が出たとおっしゃいました。
普段は痛みがなくても、
動きが「直線」になると、体は思った以上に緊張(力み)ます。
その力みが、結果として違和感や痛みを生むことがあります。
反対に、私が現場でよくお伝えしているのが「半円(円運動)」です。
円運動の良さは、何度も言っていますが、力が分散すること。
同じ“起き上がる”でも、半円を描くように動けると、負担が一点に集中しにくくなります。
起き上がりをラクにする、簡単なコツ
起き上がりの流れはこうです。
横向きになる
足をベッドの外へ下ろす
そのまま直線で起きずに、いったん
降りる側ではない方へ、上半身(へそから背中)を少し後ろに引いて「空間」を作る
空間ができたら、そこから
半円を描くように起き上がる
この「空間を作る」がポイントです。
空間がないまま直線で起きると、体が固まりやすく、肩や腰などに負担が出やすくなります。
反動(小さな勢い)も、上手に使うとラクになる
もう一つ“おまけ”のコツとして、
一度ほんの少し逆方向へ預けてから、その勢いで起きる「反動」もあります。
もちろん、反動の使い方は人を選びますが、
半円の動き+小さな反動が合う方は、驚くほどスッと起き上がれます。
痛みの有無だけでなく、
「どんな動き方をしているか」で、体の負担は大きく変わります。
利用者様にわかりやすく伝えながら、
ラクに動ける型を一緒に作っていきたいと思います。