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掲示板を見た一瞬でふらついた——麻痺の方の歩行は「視線」が命


  1.  “よそ見”は、麻痺の方にとって転倒リスクになりやすい


本日、施設で右麻痺の方の歩行訓練を行っていた際、あらためて「視線(目線)」の重要性を強く実感する出来事がありました。

廊下の掲示板に、体操教室の日程の印刷物に対して「○が×になっている」という修正メモが書かれていました。

落書きというほどではありませんが、ほんの些細な“修正”です。私は歩行介助中に、ほんの一瞬だけそこへ視線が行きました。

するとその瞬間、利用者様の体が「ぐらっ」とふらつきました。

私は驚いてすぐに支え、転倒は防げましたが、状況としては“一歩手前”だったと思います。

利用者様の一言で、確証になった

歩行後に「今日はちょっと大変でしたね」と話した流れで、私が正直に

「掲示板のメモのようなものが気になって、つい見てしまいました」

と伝えました。

すると利用者様は、

「私も見たんですよ」

と返されました。

この一言で、以前から感じていたことが“現場の確証”になりました。

視線が動くと、エネルギーの方向が変わる

人間は、視線が向いた方向に身体の意識やエネルギーが引っ張られます。

麻痺のない方であれば、多少のよそ見でも大きな問題にならないことがあります。

しかし麻痺のある方の場合は、

  • 目線は横(掲示板)へ

  • 体は前へ進もうとする


この“方向のズレ”が生まれた時に、制御が追いつかず、ふらつきやすくなります。

結果として、転倒リスクが一気に高まります。

介助者側こそ「全集中」が必要

歩行中は利用者様に「よそ見しないで歩きましょう」と伝えることがありますが、実は介助者側も同じです。

介助者の視線や意識が一瞬外れた時、その変化を利用者様が感じ取り、身体のバランスに影響することがあります。

今回の出来事は、些細な掲示板の修正メモがきっかけでした。

しかし、だからこそ“油断ならない”とも感じました。

まとめ

麻痺のある方の歩行では、視線の動きがそのままふらつき・転倒リスクにつながることがあります。

今後も、利用者様の「一歩」を守るために、私自身もよそ見をせず、目の前の歩行に全集中で向き合っていきます。

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