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麻痺足の緊張は、足だけを見ても変わらない。車椅子での座り方と足の接地が大切です
車椅子を利用されている右麻痺の方で、麻痺側の足をフットレストに置いている場面はよく見られます。
一見すると普通のことのように見えますが、実はこの「足の置き方」が、麻痺足の緊張を強めていることがあります。
特に、麻痺側の足が突っ張ったままフットレストに乗り続けていると、筋肉の緊張が持続しやすくなります。
その結果、地面に足をつける感覚が入りにくくなり、立つ時や歩く時に麻痺側へ体重を乗せにくくなることがあります。
ここで大切なのは、足だけを何とかしようとしないことです。
麻痺足の緊張は、
- 骨盤の傾き
- お尻の位置
- 体幹のバランス
- 足裏がどこにどう触れているか
こうした全体の条件に大きく影響されます。
たとえば、お尻が浅く座っていたり、骨盤が後ろに倒れていたりすると、麻痺側の足はますます緊張しやすくなります。
逆に、座り直して骨盤が安定し、足裏がしっかりした面に触れるだけで、足の緊張が和らぐことがあります。
また、麻痺のある方に「力を抜いてください」と言っても、簡単には抜けません。
だからこそ、無理に頑張らせるのではなく、自然と力が抜ける条件を整えることが大切です。
訪問の現場では、
- 車椅子での座り方を整える
- 足底の接地を見直す
- 小さな重心移動を行う
- 麻痺側にも安心して体重を預けられる感覚をつくる
こうしたことを積み重ねながら、その方の身体が少しでも楽になる方法を探っています。
リハビリは、「動かすこと」だけが目的ではありません。
まずは、身体が緊張しすぎず、安心して支えられる状態をつくること。
それが、歩行や立位の土台になると考えています。
エンゲルハントでは、歩行改善だけでなく、座位姿勢や日常の身体の使い方も含めて支援しています。
「最近、座っているだけで足が突っ張る」
「立つ時に麻痺側へ体重が乗らない」
そんなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
人生、もう一度、自分の足で歩こう。