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右麻痺の方の車椅子移動について感じること
こんにちは。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント、歩行改善コンサルタントの竹下です。
今日は、右麻痺のご利用者様の車椅子での移動方法について、現場で感じていることを書いてみたいと思います。
右麻痺の方の中には、車椅子を足だけで漕いで移動される方がいらっしゃいます。
この方法は、日常生活の中でよく見かける移動手段のひとつです。
私は、この方法について、良い悪いで決めつけるのではなく、メリットとデメリットの両方があると考えています。
足だけで漕ぐことのメリット
まずメリットとして考えられるのは、足を使う機会が増えるということです。
車椅子移動であっても、下肢を使って前に進むことで、
といった面があります。
特に、まったく使わないよりは、何らかの形で足を使うことが、動作維持のきっかけになることもあります。
一方で気になるデメリット
ただ、現場で見ていて感じるのは、足だけで漕ぐと、負荷が一か所に集中しやすいということです。
麻痺側の足は、もともと
という特徴があることが少なくありません。
その状態で、足だけで車椅子を漕ぐ動作を繰り返すと、どうしても局所的な頑張り方になりやすくなります。
その結果として、
といったことが起こる可能性があります。
つまり、移動そのものはできても、長い目で見ると、緊張を強める使い方になっていないかを見る必要があると感じています。
私が大切だと思う「力の分散」
私自身は、基本的に
「使えるものは何でも使う」
という考え方を大切にしています。
足だけではなく、
このように全身を使うことで、力が一か所に集中しにくくなります。
これは単に“楽をする”という意味ではなく、体への負担を分散し、無理の少ない動きにつなげるということです。
手足を一緒に使うことで、麻痺側の足への過剰な負担が減り、結果として
歩くときにも余計な力が抜けやすくなる
のではないかと感じています。
手足を使う移動にも課題はある
もちろん、手足を使う移動にもデメリットがないわけではありません。
足だけで漕ぐ方が、「足を使っている感覚」や「歩くことへの意識」が強く出る場合もあります。
一方で、手足をうまく分散して使えるようになると、移動が楽になる分、
歩行そのものへの意識が少し薄れることもあるかもしれません。
ただ、私はそこも工夫次第だと思っています。
車椅子移動は車椅子移動。
歩行訓練は歩行訓練。
それぞれの場面で目的を分けて考えれば、全身を使った移動を取り入れながらでも、歩く練習は十分に行えます。
大事なのは「方法」より「目的」
結局のところ大切なのは、
どの移動方法が正しいかではなく、
その方にとって今、何を優先するか
だと思っています。
たとえば、
によって、選ぶ方法は変わってきます。
だからこそ、私は現場でいつも、
「今この方の体に何が起きているか」
「この動き方は未来の歩行につながるか」
という視点で見ています。
まとめ
右麻痺の方の車椅子移動において、足だけで漕ぐことにはメリットもあります。
しかしその一方で、麻痺側の緊張や負担を強めてしまう可能性もあります。
だから私は、
一か所に頑張らせすぎないこと
使える機能を分散して活かすこと
が大切ではないかと考えています。
車椅子移動も、ただの移動ではありません。
そこには、姿勢、緊張、歩行、疲労、意欲など、いろいろな要素がつながっています。
これからも現場の中で、
その方にとってより良い方法を、丁寧に見つけていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント、歩行改善コンサルタントの竹下です。
今日は、右麻痺のご利用者様の車椅子での移動方法について、現場で感じていることを書いてみたいと思います。
右麻痺の方の中には、車椅子を足だけで漕いで移動される方がいらっしゃいます。
この方法は、日常生活の中でよく見かける移動手段のひとつです。
私は、この方法について、良い悪いで決めつけるのではなく、メリットとデメリットの両方があると考えています。
足だけで漕ぐことのメリット
まずメリットとして考えられるのは、足を使う機会が増えるということです。
車椅子移動であっても、下肢を使って前に進むことで、
- 足を動かす習慣がつく
- 活動量が保たれる
- 歩行につながる持久力の維持に役立つ可能性がある
といった面があります。
特に、まったく使わないよりは、何らかの形で足を使うことが、動作維持のきっかけになることもあります。
一方で気になるデメリット
ただ、現場で見ていて感じるのは、足だけで漕ぐと、負荷が一か所に集中しやすいということです。
麻痺側の足は、もともと
- 体重が乗りにくい
- 緊張が入りやすい
- 動きのコントロールが難しい
という特徴があることが少なくありません。
その状態で、足だけで車椅子を漕ぐ動作を繰り返すと、どうしても局所的な頑張り方になりやすくなります。
その結果として、
- 麻痺側に過緊張が入りやすい
- 一点集中の負荷で疲れやすい
- 背中や体幹にも硬さが出やすい
- 歩行時にも余計な力が残りやすい
といったことが起こる可能性があります。
つまり、移動そのものはできても、長い目で見ると、緊張を強める使い方になっていないかを見る必要があると感じています。
私が大切だと思う「力の分散」
私自身は、基本的に
「使えるものは何でも使う」
という考え方を大切にしています。
足だけではなく、
- 手を使う
- 足を使う
- 目で確認する
- 頭で考える
- 体幹も使う
このように全身を使うことで、力が一か所に集中しにくくなります。
これは単に“楽をする”という意味ではなく、体への負担を分散し、無理の少ない動きにつなげるということです。
手足を一緒に使うことで、麻痺側の足への過剰な負担が減り、結果として
歩くときにも余計な力が抜けやすくなる
のではないかと感じています。
手足を使う移動にも課題はある
もちろん、手足を使う移動にもデメリットがないわけではありません。
足だけで漕ぐ方が、「足を使っている感覚」や「歩くことへの意識」が強く出る場合もあります。
一方で、手足をうまく分散して使えるようになると、移動が楽になる分、
歩行そのものへの意識が少し薄れることもあるかもしれません。
ただ、私はそこも工夫次第だと思っています。
車椅子移動は車椅子移動。
歩行訓練は歩行訓練。
それぞれの場面で目的を分けて考えれば、全身を使った移動を取り入れながらでも、歩く練習は十分に行えます。
大事なのは「方法」より「目的」
結局のところ大切なのは、
どの移動方法が正しいかではなく、
その方にとって今、何を優先するか
だと思っています。
たとえば、
- 歩行につながる活動量を増やしたいのか
- 麻痺側の緊張を減らしたいのか
- 疲れにくい移動を目指すのか
- 安全性を優先したいのか
によって、選ぶ方法は変わってきます。
だからこそ、私は現場でいつも、
「今この方の体に何が起きているか」
「この動き方は未来の歩行につながるか」
という視点で見ています。
まとめ
右麻痺の方の車椅子移動において、足だけで漕ぐことにはメリットもあります。
しかしその一方で、麻痺側の緊張や負担を強めてしまう可能性もあります。
だから私は、
一か所に頑張らせすぎないこと
使える機能を分散して活かすこと
が大切ではないかと考えています。
車椅子移動も、ただの移動ではありません。
そこには、姿勢、緊張、歩行、疲労、意欲など、いろいろな要素がつながっています。
これからも現場の中で、
その方にとってより良い方法を、丁寧に見つけていきたいと思います。