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「転んではいけない」と思うほど、歩きは固くなる ― スイスイ歩くために必要なこと
今日、ご利用者様に、
「最近、何か困っていることはありますか?」
とお聞きしました。
すると、その方は
「転んじゃいけないと思って歩いています」
と話してくださいました。
さらに、
「どういうふうに歩けたら嬉しいですか?」
とお聞きすると、
「スイスイ歩きたいです」
というお答えが返ってきました。
この言葉の中には、歩行に対する多くの本音が詰まっているように感じました。
「転びたくない」
「でも、本当はもっとラクに歩きたい」
これは、多くの方が心の中で感じていることではないでしょうか。
「転んではいけない」は大切。でも、その意識が強すぎると…
転倒予防はとても大切です。
特に高齢の方や、麻痺や筋力低下のある方にとって、転倒は大きな不安につながります。
ですから、
「転ばないように気をつける」
という意識自体は悪いものではありません。
ただ、その思いが強くなりすぎると、
体に必要以上の緊張が入ってしまうことがあります。
すると、動きは小さくなり、ぎこちなくなり、
かえって“スイスイ歩く”感覚から遠ざかってしまいます。
私はこれを、
“ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態”
だと感じています。
前に進みたい。
でも、怖い。
止まりたい。
でも、歩きたい。
この両方が同時に起きていると、体は固まりやすくなります。
スイスイ歩くために必要なのは、「気合い」よりも「安心」
スイスイ歩くために大切なのは、
単に「頑張ること」ではありません。
むしろ必要なのは、
体が安心して動ける状態を少しずつ増やしていくこと
です。
力みが抜けること。
緊張しすぎないこと。
「大丈夫かもしれない」と思えること。
そして、少しずつ成功体験を重ねること。
その積み重ねが、結果として歩きやすさにつながっていきます。
自信は、“考えて持つもの”ではなく、“やって育つもの”
ご利用者様は、「自信を持ちたい」とも話されていました。
でも、自信というのは、
最初から心の中にあるものではなく、
行動や経験の積み重ねの中で育っていくもの
だと思います。
私自身も、昔ダンスの発表会に出た時、
1回しか練習していない時と、100回練習した時では、
本番の安心感や自信がまったく違いました。
やはり、
やった分だけ、自分の中に土台ができる。
これは身体のことでも同じだと思います。
歩行も、最初から上手にできるわけではありません。
でも、少しずつ体験を重ねることで、
「できるかもしれない」
「前より怖くないかもしれない」
という感覚が育っていきます。
人が変わるタイミングは、それぞれ違う
ただし、ここで大事なのは、
人が「やってみよう」と思うタイミングは、本当に人それぞれだということです。
こちらがどれだけ良いことを伝えても、
今はまだ入らないこともあります。
でも、それでいいのだと思います。
私自身も以前、本を買ってから1年間読まずに置いていたことがあります。
ところが、ある日ふと読んでみたら心に響き、
すぐにセミナーに申し込んだ経験があります。
つまり、
きっかけは、すぐに結果になるとは限らない
ということです。
でも、届いた言葉や体験は、
その方の中に残り続けて、
ある日突然、スイッチになることがあります。
私たちの役割は、「スイッチを押すこと」ではなく、「入るきっかけを届け続けること」
リハビリや施術の現場では、
こちらが無理に変えようとするよりも、
その方の中にある可能性を信じて、
きっかけを届け続けることが大切だと感じています。
歩き方を変えるのも、
行動を変えるのも、
最後はご本人の中から始まります。
だからこそ私は、
一回一回の関わりの中で、
そうした“小さなきっかけ”を丁寧に届けていきたいと思っています。
その一つが、
いつか大きな変化の始まりになるかもしれません。
まとめ
「転んではいけない」と思うことは自然なことです。
でも、その思いが強くなりすぎると、体は固まり、歩きにくくなることがあります。
本当に必要なのは、
怖さを責めることではなく、
安心して動ける体験を少しずつ積み重ねることです。
自信は、誰かにもらうものではなく、
自分の中で育っていくもの。
そして私たちは、
そのための“きっかけ”を届ける存在でありたいと思っています。
人生、もう一度、自分の足で歩こう。
その一歩のために、これからも現場で丁寧に向き合っていきます。
「最近、何か困っていることはありますか?」
とお聞きしました。
すると、その方は
「転んじゃいけないと思って歩いています」
と話してくださいました。
さらに、
「どういうふうに歩けたら嬉しいですか?」
とお聞きすると、
「スイスイ歩きたいです」
というお答えが返ってきました。
この言葉の中には、歩行に対する多くの本音が詰まっているように感じました。
「転びたくない」
「でも、本当はもっとラクに歩きたい」
これは、多くの方が心の中で感じていることではないでしょうか。
「転んではいけない」は大切。でも、その意識が強すぎると…
転倒予防はとても大切です。
特に高齢の方や、麻痺や筋力低下のある方にとって、転倒は大きな不安につながります。
ですから、
「転ばないように気をつける」
という意識自体は悪いものではありません。
ただ、その思いが強くなりすぎると、
体に必要以上の緊張が入ってしまうことがあります。
すると、動きは小さくなり、ぎこちなくなり、
かえって“スイスイ歩く”感覚から遠ざかってしまいます。
私はこれを、
“ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態”
だと感じています。
前に進みたい。
でも、怖い。
止まりたい。
でも、歩きたい。
この両方が同時に起きていると、体は固まりやすくなります。
スイスイ歩くために必要なのは、「気合い」よりも「安心」
スイスイ歩くために大切なのは、
単に「頑張ること」ではありません。
むしろ必要なのは、
体が安心して動ける状態を少しずつ増やしていくこと
です。
力みが抜けること。
緊張しすぎないこと。
「大丈夫かもしれない」と思えること。
そして、少しずつ成功体験を重ねること。
その積み重ねが、結果として歩きやすさにつながっていきます。
自信は、“考えて持つもの”ではなく、“やって育つもの”
ご利用者様は、「自信を持ちたい」とも話されていました。
でも、自信というのは、
最初から心の中にあるものではなく、
行動や経験の積み重ねの中で育っていくもの
だと思います。
私自身も、昔ダンスの発表会に出た時、
1回しか練習していない時と、100回練習した時では、
本番の安心感や自信がまったく違いました。
やはり、
やった分だけ、自分の中に土台ができる。
これは身体のことでも同じだと思います。
歩行も、最初から上手にできるわけではありません。
でも、少しずつ体験を重ねることで、
「できるかもしれない」
「前より怖くないかもしれない」
という感覚が育っていきます。
人が変わるタイミングは、それぞれ違う
ただし、ここで大事なのは、
人が「やってみよう」と思うタイミングは、本当に人それぞれだということです。
こちらがどれだけ良いことを伝えても、
今はまだ入らないこともあります。
でも、それでいいのだと思います。
私自身も以前、本を買ってから1年間読まずに置いていたことがあります。
ところが、ある日ふと読んでみたら心に響き、
すぐにセミナーに申し込んだ経験があります。
つまり、
きっかけは、すぐに結果になるとは限らない
ということです。
でも、届いた言葉や体験は、
その方の中に残り続けて、
ある日突然、スイッチになることがあります。
私たちの役割は、「スイッチを押すこと」ではなく、「入るきっかけを届け続けること」
リハビリや施術の現場では、
こちらが無理に変えようとするよりも、
その方の中にある可能性を信じて、
きっかけを届け続けることが大切だと感じています。
歩き方を変えるのも、
行動を変えるのも、
最後はご本人の中から始まります。
だからこそ私は、
一回一回の関わりの中で、
- 安心して動ける感覚
- 力を抜いていい感覚
- やってみようと思える感覚
そうした“小さなきっかけ”を丁寧に届けていきたいと思っています。
その一つが、
いつか大きな変化の始まりになるかもしれません。
まとめ
「転んではいけない」と思うことは自然なことです。
でも、その思いが強くなりすぎると、体は固まり、歩きにくくなることがあります。
本当に必要なのは、
怖さを責めることではなく、
安心して動ける体験を少しずつ積み重ねることです。
自信は、誰かにもらうものではなく、
自分の中で育っていくもの。
そして私たちは、
そのための“きっかけ”を届ける存在でありたいと思っています。
人生、もう一度、自分の足で歩こう。
その一歩のために、これからも現場で丁寧に向き合っていきます。