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起き上がれない原因は「力不足」ではなく、体の位置かもしれません
こんにちは。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。
今日は、93歳のご利用者様との関わりの中で、改めて感じたことを書きたいと思います。
この方は車椅子で生活されている方ですが、ご本人は家の中では伝って歩けることもあると話されています。
認知症の症状も少し見られますが、日々の動きの中にはまだまだ可能性が残っていると感じています。
起き上がろうとしても起き上がれない
施術が終わったあと、
「起き上がってください」
とお声がけしました。
すると、ご本人は横向きになって起き上がろうとされました。
ただ、何度やってもなかなか起き上がれませんでした。
その様子を見ていて気づいたのは、手すりと体が近すぎるということでした。
起き上がる時は、ただ力を入れれば良いわけではありません。
体を動かすためには、少し空間が必要です。
ところが、この時は手すりと胴体が近すぎて、うまく体を使える状態ではありませんでした。
少し「引く」だけで、動きが変わる
そこで私は、ご本人の上半身を少し後ろへ下げました。
ほんの少し、体を「引く」ようにして、手すりと体の間に空間を作ったのです。
そのあと、もう一度起き上がっていただくと、
今度はすっと自然に起き上がることができました。
ご本人も
「あら、起き上がれた」
と驚かれていました。
この変化は、力を強くしたわけでも、特別な訓練をしたわけでもありません。
ただ、体の位置関係を少し整えただけです。
高齢になるほど大切なのは「力」より「やりやすさ」
93歳という年齢になると、若い頃のように力で押し切ることは難しくなります。
だからこそ大切なのは、
頑張らなくても動ける形を作ること
だと思っています。
人は普段、無意識のうちに体を少し引いたり、位置を調整したりしながら動いています。
しかし、高齢になったり、体力が落ちたり、認知症が入ったりすると、その無意識の調整が難しくなります。
その時に周りが少し手助けをして、
「この形なら動きやすいですよ」
という状態を作ってあげるだけで、驚くほど楽に動けることがあります。
小さな成功体験が気持ちを変える
今回の出来事は、本当に小さなことです。
でも私は、この小さなことがとても大事だと思っています。
起き上がれなかった方が、起き上がれた。
それだけで、ご本人の表情や気持ちは変わります。
「できない」より
「できた」
この積み重ねが、
自信になり、意欲になり、生活そのものを前向きにしていくのだと思います。
小さな積み重ねが、大きな支えになる
訪問の現場では、派手な変化ばかりがあるわけではありません。
むしろ、こうした小さな工夫や小さな変化の積み重ねが、その方の生活を支えていると感じます。
私はこれからも、
力任せではなく、
その方の体に合ったやり方を見つけながら、
少しでも「できる」を増やすお手伝いをしていきたいと思っています。
人は、ほんの少し体の使い方が変わるだけで、動けることがあります。
そしてその一歩が、また次の一歩につながっていきます。
人生、もう一度、自分の足で歩こう。
そんな想いを持って、これからも現場で一つひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
竹下 晃
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。
今日は、93歳のご利用者様との関わりの中で、改めて感じたことを書きたいと思います。
この方は車椅子で生活されている方ですが、ご本人は家の中では伝って歩けることもあると話されています。
認知症の症状も少し見られますが、日々の動きの中にはまだまだ可能性が残っていると感じています。
起き上がろうとしても起き上がれない
施術が終わったあと、
「起き上がってください」
とお声がけしました。
すると、ご本人は横向きになって起き上がろうとされました。
ただ、何度やってもなかなか起き上がれませんでした。
その様子を見ていて気づいたのは、手すりと体が近すぎるということでした。
起き上がる時は、ただ力を入れれば良いわけではありません。
体を動かすためには、少し空間が必要です。
ところが、この時は手すりと胴体が近すぎて、うまく体を使える状態ではありませんでした。
少し「引く」だけで、動きが変わる
そこで私は、ご本人の上半身を少し後ろへ下げました。
ほんの少し、体を「引く」ようにして、手すりと体の間に空間を作ったのです。
そのあと、もう一度起き上がっていただくと、
今度はすっと自然に起き上がることができました。
ご本人も
「あら、起き上がれた」
と驚かれていました。
この変化は、力を強くしたわけでも、特別な訓練をしたわけでもありません。
ただ、体の位置関係を少し整えただけです。
高齢になるほど大切なのは「力」より「やりやすさ」
93歳という年齢になると、若い頃のように力で押し切ることは難しくなります。
だからこそ大切なのは、
頑張らなくても動ける形を作ること
だと思っています。
人は普段、無意識のうちに体を少し引いたり、位置を調整したりしながら動いています。
しかし、高齢になったり、体力が落ちたり、認知症が入ったりすると、その無意識の調整が難しくなります。
その時に周りが少し手助けをして、
「この形なら動きやすいですよ」
という状態を作ってあげるだけで、驚くほど楽に動けることがあります。
小さな成功体験が気持ちを変える
今回の出来事は、本当に小さなことです。
でも私は、この小さなことがとても大事だと思っています。
起き上がれなかった方が、起き上がれた。
それだけで、ご本人の表情や気持ちは変わります。
「できない」より
「できた」
この積み重ねが、
自信になり、意欲になり、生活そのものを前向きにしていくのだと思います。
小さな積み重ねが、大きな支えになる
訪問の現場では、派手な変化ばかりがあるわけではありません。
むしろ、こうした小さな工夫や小さな変化の積み重ねが、その方の生活を支えていると感じます。
私はこれからも、
力任せではなく、
その方の体に合ったやり方を見つけながら、
少しでも「できる」を増やすお手伝いをしていきたいと思っています。
人は、ほんの少し体の使い方が変わるだけで、動けることがあります。
そしてその一歩が、また次の一歩につながっていきます。
人生、もう一度、自分の足で歩こう。
そんな想いを持って、これからも現場で一つひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
竹下 晃