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不快なポジショニングは、人を不機嫌にする 施術の前に見直したい「姿勢」と「環境」の大切さ

こんにちは。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。

今日は、寝たきりに近いご利用者様への関わりの中で、改めて感じた

**「ポジショニングの大切さ」**についてお伝えしたいと思います。

施術拒否の背景に、姿勢の不快感があることもある

施設で関わらせていただいているご利用者様で、

伺うと気分が悪そうなことが多く、施術拒否が出ることがあります。

もちろん、体調や気分、ご本人のその日の状態による部分もあります。

ですが、今日強く感じたのは、

姿勢そのものが不快だと、人はそれだけで機嫌が悪くなりやすい

ということです。

寝たきりに近い方は、自分で姿勢を微調整することが難しい場合があります。

少し苦しくても、少し当たっていても、自分で直せない。

その不快感が積み重なることで、イライラしたり、拒否的になったりすることは十分に考えられます。

今日見られたポジショニングの問題

今日のご利用者様は、仰向けでギャッチアップされた状態でした。

その中で気になったのは、次のような点です。

1. 頭・枕・肩の位置が合っていない

頭は枕に乗っていても、肩との位置関係にズレがあり、

首だけが前に押し出されるような状態になっていました。

さらに、枕の上に小さな筒状のクッションが入っており、

首の前傾をさらに強めるような形になっていました。

このような姿勢は、首や肩まわりの緊張を高め、

呼吸のしづらさや落ち着かなさにもつながります。

2. 足が柵に当たっている

足元の柵に足が触れていて、

ご本人にとってはそれも継続的なストレスになっていたと考えられます。

少し当たっているだけでも、

自分で逃げられない方にとっては非常に気になるものです。

小さなズレが、大きな不快につながる

元気な人であれば、

枕が少し合わなければ直せますし、

足が何かに当たっていれば位置を変えられます。

しかし、寝たきりに近い方はそれができません。

だからこそ、

  • 首が苦しい

  • 背中が落ち着かない

  • 足が当たって気になる

  • なんとなくイライラする

  • 触れられること自体が嫌になる


という流れが起きやすくなります。

施術拒否も、単に「やりたくない」ではなく、

その前段階としてすでに身体が不快でいっぱいになっていることがあります。

まず必要なのは「施術」より「楽な姿勢」

このような時に大切なのは、

いきなり何かをすることではなく、まず

その方が少しでも楽でいられる姿勢をつくること

だと思います。

たとえば、

  • 横向きのほうが楽なら横向きにする

  • 仰向けなら頭・首・肩の位置を合わせる

  • 枕の高さや形を見直す

  • 足が柵に当たるなら環境を調整する

  • ご本人の表情や反応を見ながら微調整する


こうした基本的なことが、実は非常に大切です。

ポジショニングは「気持ち」にも影響する

ポジショニングは、ただ褥瘡予防や安楽姿勢のためだけではありません。

姿勢が楽になることで、

  • 表情がやわらぐ

  • 呼吸がしやすくなる

  • 緊張が減る

  • 声かけが入りやすくなる

  • 施術やケアを受け入れやすくなる


という変化が起きることがあります。

つまり、

身体の置かれ方が、心の状態にも影響する

ということです。

ヘルパーさんやスタッフさんと共有したい視点

ポジショニングは、学校で深く習うわけでもなく、

現場の中で経験的に学ぶことも多い分野です。

だからこそ、

誰かが悪いということではなく、

現場で少しずつ

「この姿勢は楽か」

「どこか当たっていないか」

「首や背中に無理がないか」

という視点を持てるようになるだけでも、

ご利用者様の負担は大きく変わると思います。

まとめ

施術やリハビリの効果を高めるためにも、

まず大切なのは、

その方が安心していられる姿勢と環境を整えること

です。

不快なポジショニングは、

身体の緊張だけでなく、気持ちの不安定さや拒否にもつながります。

逆に言えば、

小さな不快を減らすことが、

安心や受け入れやすさにつながることもあります。

これからも私は、

「何をするか」だけでなく、

その方がどんな姿勢で、どんな気持ちでそこにいるのかを大切に見ながら関わっていきたいと思います。

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