blog
日常生活が言葉を育てる ― リハビリをしないリハビリの可能性 ―
こんにちは。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。
今日は、右麻痺と言語障害のあるご利用者様との関わりの中で、あらためて
「人は生活の中で変わっていく」
ということを感じた出来事がありました。
ご主人様のひと言から始まった気づき
その方は右麻痺があり、言語障害もあるため、普段はこちらから話しかけても会話は多くありません。
施術中も、必要最低限のやりとりになることがほとんどです。
そんな中、先日ご主人様が来られた際に、
「だいぶ発語が良くなってきた」
とおっしゃいました。
その時は深く聞きませんでしたが、あとから考えると、特別に発語訓練をしているようには見えない。
ご本人にも確認しましたが、「特に練習はしていない」という反応でした。
では、なぜ少しずつ良くなっているのか。
今日はそのことを考えながら、あらためてご本人の様子を見ていました。
きれいに整える行動の中にある“見えない言葉”
その方はとてもきれい好きです。
服のずれを整える、ズボンの位置を直す、身の回りをきちんと保つ。
そうした行動が自然と多く見られます。
私はそこに、ひとつの可能性を感じました。
たとえば服を整える時、心の中ではきっと、
そんなふうに、内側では言葉が動いているのではないかと思うのです。
声に出していなくても、
自分の身体や身の回りを見て、判断し、調整する。
その繰り返しが、結果として発語や言葉の働きにもつながっているのかもしれません。
もちろん、はっきり証明できることではありません。
ですが私は、こうした日常の動作の中にこそ、回復のヒントがあるように感じています。
ベッドの真ん中に戻ろうとする無意識の力
もう一つ印象的だったのは、
その方がベッドで仰向けになる時、必ず身体を真ん中に整えようとすることです。
横向きから仰向けになると、そのまま斜めの位置で落ち着いてしまう方も少なくありません。
しかしその方は、自然と正中に近づこうとします。
ご本人に聞いても「無意識」とのことでした。
でも私は、この“無意識に真ん中へ戻ろうとする力”がとても大切だと思っています。
身体の中心を探す力。
自分の位置を感じ取る力。
乱れをそのままにせず整えようとする力。
こうした力は、歩行や姿勢だけでなく、
その人が持っている生きる力そのものにもつながっているのではないでしょうか。
訓練だけがリハビリではない
リハビリというと、どうしても
「筋トレをする」
「発声練習をする」
「繰り返し訓練をする」
というイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも大切です。
ですが私は以前から、
「リハビリをしないリハビリ」
という考え方を大事にしています。
それは、特別な訓練だけではなく、
そんな日常の営みそのものが、
身体や心や言葉を動かしている、という見方です。
人は生活の中で考え、感じ、選び、整えています。
その積み重ねが、少しずつ回復につながることもある。
私はそう感じています。
人間の可能性は、まだまだ大きい
今回の気づきから、あらためて思いました。
人は、目に見える訓練だけで変わるのではない。
無意識の中の工夫や、生活の中のこだわりや、日々の整え方の中にも、回復の種がある。
そしてそれを見つけるためには、
こちらがもっと丁寧に観察し、決めつけずに見ていくことが大切なのだと思います。
ご利用者様の中には、まだまだたくさんの可能性があります。
私自身も、そこをもっと見つけられるように、まだまだ伸びしろがあると感じました。
これからもエンゲルハントでは、
訓練だけを見るのではなく、
その人の生活全体の中にある力を大切にしながら関わっていきたいと思います。
まとめ
今回のご利用者様から教えていただいたのは、
日常生活そのものが、身体や言葉を育てているかもしれない
ということでした。
こうしたものもまた、その方の大切な力です。
人間の可能性は本当に無限です。
私もその可能性を信じて、少しでもお役に立てるように、これからも学び続けていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。
今日は、右麻痺と言語障害のあるご利用者様との関わりの中で、あらためて
「人は生活の中で変わっていく」
ということを感じた出来事がありました。
ご主人様のひと言から始まった気づき
その方は右麻痺があり、言語障害もあるため、普段はこちらから話しかけても会話は多くありません。
施術中も、必要最低限のやりとりになることがほとんどです。
そんな中、先日ご主人様が来られた際に、
「だいぶ発語が良くなってきた」
とおっしゃいました。
その時は深く聞きませんでしたが、あとから考えると、特別に発語訓練をしているようには見えない。
ご本人にも確認しましたが、「特に練習はしていない」という反応でした。
では、なぜ少しずつ良くなっているのか。
今日はそのことを考えながら、あらためてご本人の様子を見ていました。
きれいに整える行動の中にある“見えない言葉”
その方はとてもきれい好きです。
服のずれを整える、ズボンの位置を直す、身の回りをきちんと保つ。
そうした行動が自然と多く見られます。
私はそこに、ひとつの可能性を感じました。
たとえば服を整える時、心の中ではきっと、
- もう少し右に寄せよう
- ここを整えた方がいい
- 少し上に上げよう
そんなふうに、内側では言葉が動いているのではないかと思うのです。
声に出していなくても、
自分の身体や身の回りを見て、判断し、調整する。
その繰り返しが、結果として発語や言葉の働きにもつながっているのかもしれません。
もちろん、はっきり証明できることではありません。
ですが私は、こうした日常の動作の中にこそ、回復のヒントがあるように感じています。
ベッドの真ん中に戻ろうとする無意識の力
もう一つ印象的だったのは、
その方がベッドで仰向けになる時、必ず身体を真ん中に整えようとすることです。
横向きから仰向けになると、そのまま斜めの位置で落ち着いてしまう方も少なくありません。
しかしその方は、自然と正中に近づこうとします。
ご本人に聞いても「無意識」とのことでした。
でも私は、この“無意識に真ん中へ戻ろうとする力”がとても大切だと思っています。
身体の中心を探す力。
自分の位置を感じ取る力。
乱れをそのままにせず整えようとする力。
こうした力は、歩行や姿勢だけでなく、
その人が持っている生きる力そのものにもつながっているのではないでしょうか。
訓練だけがリハビリではない
リハビリというと、どうしても
「筋トレをする」
「発声練習をする」
「繰り返し訓練をする」
というイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも大切です。
ですが私は以前から、
「リハビリをしないリハビリ」
という考え方を大事にしています。
それは、特別な訓練だけではなく、
- 服を整える
- 位置を直す
- 身体の真ん中を探す
- きれいにしたいと思う
- ちょうどよくしたいと感じる
そんな日常の営みそのものが、
身体や心や言葉を動かしている、という見方です。
人は生活の中で考え、感じ、選び、整えています。
その積み重ねが、少しずつ回復につながることもある。
私はそう感じています。
人間の可能性は、まだまだ大きい
今回の気づきから、あらためて思いました。
人は、目に見える訓練だけで変わるのではない。
無意識の中の工夫や、生活の中のこだわりや、日々の整え方の中にも、回復の種がある。
そしてそれを見つけるためには、
こちらがもっと丁寧に観察し、決めつけずに見ていくことが大切なのだと思います。
ご利用者様の中には、まだまだたくさんの可能性があります。
私自身も、そこをもっと見つけられるように、まだまだ伸びしろがあると感じました。
これからもエンゲルハントでは、
訓練だけを見るのではなく、
その人の生活全体の中にある力を大切にしながら関わっていきたいと思います。
まとめ
今回のご利用者様から教えていただいたのは、
日常生活そのものが、身体や言葉を育てているかもしれない
ということでした。
- きれいに整えようとする気持ち
- 無意識に真ん中へ戻ろうとする身体
- 声にならない内側の言葉
こうしたものもまた、その方の大切な力です。
人間の可能性は本当に無限です。
私もその可能性を信じて、少しでもお役に立てるように、これからも学び続けていきたいと思います。