blog
歩ける力があっても、歩かなくなる理由
こんにちは。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。
今日は、腰痛のあるご利用者様の歩行を見させていただく中で、改めて感じたことをお伝えしたいと思います。
今は痛みがなく、歩く能力もある
その方は、現在は腰の痛みが強く出ているわけではありません。
お部屋の中もご自身で歩けますし、施設内の歩行も見ている限りでは可能です。
つまり、今この瞬間の能力だけを見ると、歩けないわけではないのです。
以前は入院される前、一人で買い物にも行かれていたそうです。
ところが今は、お弁当を届けてもらえる生活になり、以前より歩く機会がかなり減ってしまいました。
歩かない理由は「能力不足」ではなかった
「どうして買い物に行かないのですか?」
そうお聞きしたところ、
「途中で歩けなくなったら困るから」
と話してくださいました。
この一言は、とても印象的でした。
歩ける力はある。
でも、“もし途中で何かあったら”という不安がある。
すると、人は自然と安全な方、楽な方を選びます。
それ自体は悪いことではありません。
誰でも不安があれば、無理はしたくありません。
ただ、その選択が続くと、今度は歩く機会そのものがなくなっていくのです。
人は「必要性」や「欲求」がないと動かなくなる
今はお弁当も届けてもらえる。
買い物に行かなくても生活できる。
飲みたいものも決まっていて、特別「これが欲しい」というものもない。
食べたいものへの強い希望もない。
そうなると、外へ出る理由がどんどん少なくなります。
私はこの時、改めて感じました。
人は、歩ける能力があるだけでは歩かない。
歩くためには、“理由”が必要なのだ。
「買いに行きたい」
「自分の目で選びたい」
「好きなものを食べたい」
「外に出たい」
「まだ自分でやりたい」
そうした気持ちが、人を動かします。
逆に言えば、便利さの中で必要性がなくなってしまうと、体が動けても行動しなくなってしまうことがあります。
楽になることは悪いことではない
もちろん、楽をすることが悪いわけではありません。
支援を受けることも大切ですし、無理をしないことも必要です。
また、その方が今の生活に満足しておられるなら、それもその方の人生です。
私が一方的に「歩いた方がいい」と決めつけることではありません。
ただ一方で、
楽が積み重なることで、気づかないうちに歩く力まで失ってしまうことがある。
そこは非常に大事な視点だと思います。
歩行改善に必要なのは、筋力だけではない
歩行改善というと、筋力やバランス、姿勢、痛みの有無などに目が向きやすいです。
もちろんそれらはとても重要です。
しかし実際の現場では、それと同じくらい、
こうした“心の面”が大きく関わってきます。
歩行は、ただ足を動かすことではありません。
その人の生活そのものとつながっているのだと思います。
まとめ
今回のご利用者様を通して感じたのは、
人は、歩けるから歩くのではなく、歩く理由があるから歩く
ということです。
能力があるうちに、
「何のために歩くのか」
「どこへ行きたいのか」
「何を自分でやりたいのか」
そういうことを見つめることが、歩行を守ることにもつながるのではないかと感じました。
これからも私は、ただ歩き方を見るだけでなく、
その方の中にある“動く理由”にも目を向けながら関わっていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
竹下
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。
今日は、腰痛のあるご利用者様の歩行を見させていただく中で、改めて感じたことをお伝えしたいと思います。
今は痛みがなく、歩く能力もある
その方は、現在は腰の痛みが強く出ているわけではありません。
お部屋の中もご自身で歩けますし、施設内の歩行も見ている限りでは可能です。
つまり、今この瞬間の能力だけを見ると、歩けないわけではないのです。
以前は入院される前、一人で買い物にも行かれていたそうです。
ところが今は、お弁当を届けてもらえる生活になり、以前より歩く機会がかなり減ってしまいました。
歩かない理由は「能力不足」ではなかった
「どうして買い物に行かないのですか?」
そうお聞きしたところ、
「途中で歩けなくなったら困るから」
と話してくださいました。
この一言は、とても印象的でした。
歩ける力はある。
でも、“もし途中で何かあったら”という不安がある。
すると、人は自然と安全な方、楽な方を選びます。
それ自体は悪いことではありません。
誰でも不安があれば、無理はしたくありません。
ただ、その選択が続くと、今度は歩く機会そのものがなくなっていくのです。
人は「必要性」や「欲求」がないと動かなくなる
今はお弁当も届けてもらえる。
買い物に行かなくても生活できる。
飲みたいものも決まっていて、特別「これが欲しい」というものもない。
食べたいものへの強い希望もない。
そうなると、外へ出る理由がどんどん少なくなります。
私はこの時、改めて感じました。
人は、歩ける能力があるだけでは歩かない。
歩くためには、“理由”が必要なのだ。
「買いに行きたい」
「自分の目で選びたい」
「好きなものを食べたい」
「外に出たい」
「まだ自分でやりたい」
そうした気持ちが、人を動かします。
逆に言えば、便利さの中で必要性がなくなってしまうと、体が動けても行動しなくなってしまうことがあります。
楽になることは悪いことではない
もちろん、楽をすることが悪いわけではありません。
支援を受けることも大切ですし、無理をしないことも必要です。
また、その方が今の生活に満足しておられるなら、それもその方の人生です。
私が一方的に「歩いた方がいい」と決めつけることではありません。
ただ一方で、
楽が積み重なることで、気づかないうちに歩く力まで失ってしまうことがある。
そこは非常に大事な視点だと思います。
歩行改善に必要なのは、筋力だけではない
歩行改善というと、筋力やバランス、姿勢、痛みの有無などに目が向きやすいです。
もちろんそれらはとても重要です。
しかし実際の現場では、それと同じくらい、
- 歩く目的があるか
- 外に出たい気持ちがあるか
- 自分でやりたいことがあるか
- 危機感や必要性を感じているか
こうした“心の面”が大きく関わってきます。
歩行は、ただ足を動かすことではありません。
その人の生活そのものとつながっているのだと思います。
まとめ
今回のご利用者様を通して感じたのは、
人は、歩けるから歩くのではなく、歩く理由があるから歩く
ということです。
能力があるうちに、
「何のために歩くのか」
「どこへ行きたいのか」
「何を自分でやりたいのか」
そういうことを見つめることが、歩行を守ることにもつながるのではないかと感じました。
これからも私は、ただ歩き方を見るだけでなく、
その方の中にある“動く理由”にも目を向けながら関わっていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
竹下