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円背・猫背のある方の歩行をどう見るか 膝に手を当てて歩く方法と、杖を使う方法の違い

こんにちは。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。

今日は、腰痛があり、円背(猫背)のある方の歩行について、現場で感じたことを書きたいと思います。

在宅で施術をさせていただいているご利用者様で、普段は2本杖を使って移動されている方がいらっしゃいます。

その日、リビングから寝室へ移動する際、たまたま杖が手元にありませんでした。

するとその方は、両手を膝の上に置きながら歩くという動作を自然に取られました。

その後、施術後には私が杖をお渡しし、今度は2本の杖を使って寝室からリビングへ戻っていただきました。

その時に、

「杖を使うのと、使わないのとでは、どちらが楽でしたか?」

と伺ったところ、

「杖がある方が楽です」

との返答がありました。

この場面を通して、私は改めて、

歩き方には“正解が一つ”あるわけではない

ということを感じました。

膝に手を当てて歩く方法の特徴

両手を膝の上に当てて歩く動きは、

立ち上がる時や、前かがみで身体を支えながら動く時によく見られる方法です。

私自身もこの動きを試してみましたが、

前方に重心をかけやすく、場合によっては進みやすさを感じる動きでもあります。

坂道や登りで前傾姿勢を使う時に近い感覚があり、

身体の使い方によっては「意外と動ける」と感じる方もいると思います。

ただし、この方法は下肢で踏ん張る力が必要です。

特に、足の裏や膝、股関節などに痛みがある方では、

手を膝に当てることでかえって足への負担が増えることがあります。

杖を使う歩行の特徴

一方、杖を使う歩行では、

支える力の一部を手や腕に分散することができます。

円背のある方は、どうしても前かがみになりやすく、

身体を支えるために下肢へ負担が集中しやすくなります。

そのような時に杖があると、足だけで支えなくてよくなるため、

下肢の痛みがある方にとっては楽になることがあると感じます。

もちろん、杖を使えばその分、

腕や肩、脇まわりには力が入りやすくなります。

特に2本杖では、上肢の負担が増えやすい面もあります。

しかしその一方で、杖を使うことで身体を少し起こしやすくなり、

背中が少し伸びやすくなるというメリットもあります。

円背の強い方にとっては、この変化が歩きやすさにつながる場合があります。

大切なのは「どちらが正しいか」ではなく「どう使い分けるか」

今回の場面を通して感じたのは、

膝に手を当てて歩く方法にも意味があり、

杖を使う方法にも意味がある、ということです。

  • 杖がない時には、膝に手を当ててでも移動できることが大切

  • 杖があるなら、杖を使って足の負担を減らせる可能性がある

  • ただし、腕や肩への負担とのバランスも見る必要がある


つまり大切なのは、

「どちらが正しいか」ではなく、

その方の姿勢、痛み、筋力、生活環境に応じて使い分けることだと思います。

その方にとって楽で安全な方法を一緒に探す

現場では、教科書どおりにいかないことがたくさんあります。

だからこそ私は、ご利用者様の動きを実際に見て、聞いて、試しながら、

その方にとって少しでも楽で、安全で、続けやすい方法を探していきたいと考えています。

エンゲルハントでは、

ただ施術をするだけではなく、

日常生活の中でどう動けば少しでも身体が楽になるか

という視点を大切にしています。

これからも、ご利用者様お一人おひとりの身体の状態に合わせながら、

少しでも安心して歩ける方法を一緒に見つけていきたいと思います。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハント

竹下 晃

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