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歌を歌いながら歩くと、なぜ疲れにくいのか
こんにちは。
エンゲルハントの竹下です。
今日は施設で、パーキンソン病のご利用者様の施術と歩行訓練をさせていただきました。
その方は、室内でピックアップ歩行器を使って歩行訓練をされています。
いつも室内を一周歩くと、終わった後に必ずと言っていいほど、
「疲れた」
とおっしゃいます。
円背の姿勢があり、体に力が入りやすいこともあります。
また、歩行器を持ち上げながら歩くため、どうしても体にも意識にも負担がかかりやすい状態です。
しかし、今日は少し様子が違いました。
歩いている途中で歌を歌い始めた
歩行訓練の途中、ご本人が自然に歌を歌い始めました。
無理にこちらが促したわけではなく、ご本人の気分が良かったのだと思います。
歌を歌いながら、少し楽しそうに、リズムに乗るように歩かれていました。
すると、いつものような「頑張って歩いている」という感じではなく、表情も動きも少し軽く見えました。
そして歩き終わった後、いつもなら出るはずの、
「疲れた」
という言葉が出ませんでした。
こちらから「今日はどうでしたか?」とお聞きしても、疲れたという返答はありませんでした。
これは私にとって、とても大きな気づきでした。
意識がどこに向いているかで、疲れ方は変わる
人は「歩かなきゃ」「訓練しなきゃ」と思うと、どうしても体に力が入ります。
特にパーキンソン病の方や、姿勢の崩れがある方の場合、歩くことそのものに強く意識が向くと、体の緊張が高まりやすくなります。
しかし、歌を歌っている時は、意識が「歩くこと」だけに向いていません。
歌うこと。
リズムに乗ること。
楽しい気分になること。
そこに意識が向くことで、歩行訓練が少し“訓練”ではなくなったのだと思います。
その結果、同じように歩いていても、疲労感が少なくなった可能性があります。
おしゃべりしながら歩くと、駅まで近く感じる
これは日常生活でもよくあることです。
一人で黙々と歩いていると、距離が長く感じることがあります。
しかし、誰かと楽しくおしゃべりしながら歩いていると、
「あれ?もう駅に着いたの?」
ということがあります。
歩いた距離は同じです。
でも、意識が「歩くこと」ではなく「会話の楽しさ」に向いているため、疲れを感じにくいのだと思います。
今日のご利用者様も、それに近い状態だったのかもしれません。
リハビリは、楽しい意識づくりも大切
リハビリというと、どうしても、
「頑張る」
「鍛える」
「訓練する」
というイメージが強くなります。
もちろん、それも大切です。
しかし、すべてを頑張りだけで進めようとすると、ご利用者様にとっては負担になることもあります。
大切なのは、その方が自然に動きたくなる状態をつくること。
歌でもいい。
会話でもいい。
昔の思い出でもいい。
好きなものの話でもいい。
その方の気分が少し明るくなるだけで、体の動きが変わることがあります。
歩行改善は、体だけを見るものではない
歩行改善というと、足の動きや姿勢、筋力だけに目が向きがちです。
しかし実際の現場では、心の状態や意識の向きも大きく関係していると感じます。
「歩かなければならない」と思う一歩と、
「楽しいから自然に歩いていた」という一歩では、
体の使い方も疲れ方も変わります。
今日の出来事は、そのことを改めて教えてくれました。
まとめ
今日の気づきは、
人は、意識が“つらさ”から“楽しさ”に向くと、体が軽くなることがある
ということです。
歩行訓練をただの訓練にしない。
その人らしさや楽しさを取り入れる。
気分よく動ける環境をつくる。
これも、リハビリの大切な工夫だと思います。
エンゲルハントでは、これからもご利用者様一人ひとりの状態を見ながら、ただ歩かせるのではなく、
「歩くことが少し楽になる」
「歩くことが少し楽しくなる」
「歩くことで人生が少し前に動き出す」
そんな支援を大切にしていきたいと思います。
エンゲルハントの竹下です。
今日は施設で、パーキンソン病のご利用者様の施術と歩行訓練をさせていただきました。
その方は、室内でピックアップ歩行器を使って歩行訓練をされています。
いつも室内を一周歩くと、終わった後に必ずと言っていいほど、
「疲れた」
とおっしゃいます。
円背の姿勢があり、体に力が入りやすいこともあります。
また、歩行器を持ち上げながら歩くため、どうしても体にも意識にも負担がかかりやすい状態です。
しかし、今日は少し様子が違いました。
歩いている途中で歌を歌い始めた
歩行訓練の途中、ご本人が自然に歌を歌い始めました。
無理にこちらが促したわけではなく、ご本人の気分が良かったのだと思います。
歌を歌いながら、少し楽しそうに、リズムに乗るように歩かれていました。
すると、いつものような「頑張って歩いている」という感じではなく、表情も動きも少し軽く見えました。
そして歩き終わった後、いつもなら出るはずの、
「疲れた」
という言葉が出ませんでした。
こちらから「今日はどうでしたか?」とお聞きしても、疲れたという返答はありませんでした。
これは私にとって、とても大きな気づきでした。
意識がどこに向いているかで、疲れ方は変わる
人は「歩かなきゃ」「訓練しなきゃ」と思うと、どうしても体に力が入ります。
特にパーキンソン病の方や、姿勢の崩れがある方の場合、歩くことそのものに強く意識が向くと、体の緊張が高まりやすくなります。
しかし、歌を歌っている時は、意識が「歩くこと」だけに向いていません。
歌うこと。
リズムに乗ること。
楽しい気分になること。
そこに意識が向くことで、歩行訓練が少し“訓練”ではなくなったのだと思います。
その結果、同じように歩いていても、疲労感が少なくなった可能性があります。
おしゃべりしながら歩くと、駅まで近く感じる
これは日常生活でもよくあることです。
一人で黙々と歩いていると、距離が長く感じることがあります。
しかし、誰かと楽しくおしゃべりしながら歩いていると、
「あれ?もう駅に着いたの?」
ということがあります。
歩いた距離は同じです。
でも、意識が「歩くこと」ではなく「会話の楽しさ」に向いているため、疲れを感じにくいのだと思います。
今日のご利用者様も、それに近い状態だったのかもしれません。
リハビリは、楽しい意識づくりも大切
リハビリというと、どうしても、
「頑張る」
「鍛える」
「訓練する」
というイメージが強くなります。
もちろん、それも大切です。
しかし、すべてを頑張りだけで進めようとすると、ご利用者様にとっては負担になることもあります。
大切なのは、その方が自然に動きたくなる状態をつくること。
歌でもいい。
会話でもいい。
昔の思い出でもいい。
好きなものの話でもいい。
その方の気分が少し明るくなるだけで、体の動きが変わることがあります。
歩行改善は、体だけを見るものではない
歩行改善というと、足の動きや姿勢、筋力だけに目が向きがちです。
しかし実際の現場では、心の状態や意識の向きも大きく関係していると感じます。
「歩かなければならない」と思う一歩と、
「楽しいから自然に歩いていた」という一歩では、
体の使い方も疲れ方も変わります。
今日の出来事は、そのことを改めて教えてくれました。
まとめ
今日の気づきは、
人は、意識が“つらさ”から“楽しさ”に向くと、体が軽くなることがある
ということです。
歩行訓練をただの訓練にしない。
その人らしさや楽しさを取り入れる。
気分よく動ける環境をつくる。
これも、リハビリの大切な工夫だと思います。
エンゲルハントでは、これからもご利用者様一人ひとりの状態を見ながら、ただ歩かせるのではなく、
「歩くことが少し楽になる」
「歩くことが少し楽しくなる」
「歩くことで人生が少し前に動き出す」
そんな支援を大切にしていきたいと思います。