ブログ
BLOG

HOME > ブログ > まっすぐより、少し斜め。身体が楽に動き出すための小さな工夫

blog

まっすぐより、少し斜め。身体が楽に動き出すための小さな工夫

こんにちは。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。

今日は、現場での気づきから、身体の動きについてお話ししたいと思います。

今回の気づきは、

「身体は、少し斜めになることで楽に動けることがある」

ということです。

装具を履く場面での気づき

右麻痺のあるご利用者様が、装具を履く場面がありました。

普段は、身体をまっすぐ正面に向けて、足もまっすぐにして装具を履こうとされていました。

しかし、その姿勢だと、なかなか足が入りにくい様子がありました。

ところが、あるとき身体や足の向きが少し斜めになった瞬間、足が入りやすく見えたのです。

そのときに感じたのは、

「まっすぐに揃えることが、必ずしも楽な動きではない」

ということでした。

座るときも、立つときも、少し斜めが役に立つ

この気づきは、装具を履く場面だけではありません。

ベッドに座るとき。

椅子に座るとき。

立ち上がるとき。

歩き出すとき。

こうした日常の動作でも、身体を完全にまっすぐ揃えようとすると、かえって力が入りやすくなることがあります。

逆に、ほんの少し斜めになる。

少しずらす。

一度引いてから動く。

それだけで、身体が楽に動き出すことがあります。

この「ほんの少し」が大切です。

大きく斜めになる必要はありません。

本人がわかるかわからないくらいの小さな角度でも、身体にとっては大きな違いになることがあります。

「引く」「ずらす」「斜め」は同じことかもしれない

私は以前から、身体の動きの中で

「一度引くこと」

の大切さを感じていました。

足を出す前に、少し引く。

身体を動かす前に、少し余白をつくる。

まっすぐ押し出すのではなく、一度引いてから動く。

この「引く」という動作は、身体に無理な緊張を入れにくくします。

そして今日、ふと気づきました。

引くことは、ずらすこと。

ずらすことは、斜めになること。

斜めになることは、身体に余白をつくること。

つまり、これらは全部つながっているのではないか、ということです。

私の中で、点と点だったものが、一本の線でつながったような感覚がありました。

平行四辺形のように身体を使う

身体をまっすぐ四角く揃えるのではなく、少しずらして平行四辺形のように使う。

これは、身体のバランスを考えるうえで、とても大切な視点だと感じています。

人は、完全に安定しすぎると、かえって力が入りやすくなることがあります。

一方で、少しだけ不安定な状態に身を置くと、身体は自然にバランスを取ろうとします。

このとき、無理に固めるのではなく、自然な調整が生まれます。

歩行も同じです。

人は、両足をそろえたまま歩いているわけではありません。

左右の足を交互に出し、身体を少しずつずらしながら進んでいます。

歩くという動作そのものが、

ずれながら安定していく動き

なのだと思います。

まっすぐが正解とは限らない

リハビリの現場では、どうしても「正しい姿勢」「まっすぐな姿勢」を意識しがちです。

もちろん、それが必要な場面もあります。

しかし、動作の場面では、まっすぐに揃えることが、かえって身体を緊張させてしまうこともあります。

大切なのは、形を整えることだけではありません。

その方にとって、

楽に動ける形はどこにあるのか

を探すことだと思います。

その答えが、ほんの少しの斜め、ほんの少しのずれの中にあることがあります。

小さな角度が、大きな変化を生む

今回の気づきは、私にとって大きな発見でした。

「引く」

「ずらす」

「斜めにする」

「平行四辺形のように身体を使う」

これらが、すべて身体を楽に動かすための同じ考え方としてつながりました。

これからも現場の中で、こうした小さな気づきを大切にしていきたいと思います。

ご利用者様が少しでも楽に動けるように。

少しでも安心して立てるように。

少しでも自分の足で歩く希望につながるように。

そのために、身体の小さな変化を見逃さず、日々の施術に活かしていきたいと思います。

まっすぐより、少し斜め。

身体は、その小さなずれから動き出すことがあります。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハント

歩行改善コンサルタント

竹下 晃

SHAREシェアする

ブログ一覧

HOME > ブログ > まっすぐより、少し斜め。身体が楽に動き出すための小さな工夫

© 2025 訪問・マッサージ エンゲルハント