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ご利用者様から教わった、手の拘縮への小さな工夫

こんにちは。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。

今日は、脳梗塞後の左麻痺があるご利用者様の施術後に、私自身が大きな学びをいただきました。

その方は、手指にこわばりや拘縮が見られる方です。

手の拘縮がある場合、手首の角度によって指の伸び方が変わることがあります。

一般的には、手首を少し曲げることで指が伸びやすくなり、反対に手首を反らすと指が曲がりやすくなることがあります。

そのため、私も普段の施術では、できるだけ手に余計な力が入らないように工夫しています。

たとえば、小さな物を握ると指に力が入りすぎてしまうことがあるため、少し大きめのボールなどを使って、手のひら全体でやさしく包むようにしてもらうことがあります。

ところが今日、ご利用者様が施術後にソファーへ座られた時、ご自身である動きを見せてくださいました。

「こうやって伸ばしているんです」

そう言って見せてくださったのは、ご自身の膝頭に手を引っかけるようにして、指を伸ばす姿勢でした。

最初に見た時、私は少し驚きました。

「痛くないのかな?」と思ったからです。

しかし、ご本人様は無理をしている様子ではなく、自然にその姿勢を取られていました。

その時、私は思いました。

これは、とても良い方法かもしれない。

膝頭は、手にとって大きさがちょうどよく、丸みもあります。

小さな物を握る時のように、指先に強い力が入りすぎることも少なく、手のひら全体で包むように置くことができます。

しかも、特別な道具はいりません。

自分の体を使って、自分の手を整えることができます。

これは、生活の中で自然にできる、とても実用的な工夫だと感じました。

もちろん、注意も必要です。

痛みがある場合や、無理に伸ばそうとして強い力が入る場合は行わない方がよいです。

大切なのは、無理やり伸ばすことではありません。

「痛くない範囲で」

「力が入りすぎない範囲で」

「気持ちよく置ける範囲で」

この感覚が大切です。

今回の出来事で、あらためて感じたことがあります。

リハビリは、施術者が一方的に教えるものではないということです。

ご利用者様が日常の中で自然に行っている動き。

ご自身で工夫されている姿勢。

何気なく行っている習慣。

その中に、体を良くするための大切なヒントが隠れていることがあります。

私は今日、ご利用者様から学ばせていただきました。

これからも、現場での気づきを大切にしながら、良いと思った方法は必要な方にお伝えしていきたいと思います。

手が少し開きやすくなる。

体が少し楽になる。

生活の動作が少ししやすくなる。

その小さな変化が、ご利用者様の毎日を変える一歩になると信じています。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハントでは、歩行改善だけでなく、日常生活の中で少しでも体が使いやすくなるための支援を大切にしています。

ご利用者様の体から学び、

ご利用者様の生活に返していく。

今日もまた、現場で大切なことを教えていただきました。

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