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「できない」のではなく、まだ慣れていないだけかもしれない

こんにちは。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハントの竹下です。

今日は、ご利用者様との会話の中で感じたことを書かせていただきます。

あるご利用者様が、最近こんなことをお話しされました。

「電話ができなくなってきました」
「電話をするとテンパってしまうんです」

その方は、変形性脊椎症などもあり、身体の不調を抱えながら日々生活されています。
ただ、今回の「電話ができない」というお話は、施術そのものとは少し違う生活上の困りごとでした。

お話を聞きながら、私はこう感じました。

もしかすると、電話が“できない”というよりも、
しばらく使っていないことで、操作に慣れていないのかもしれない。

スマートフォンでも、電話でも、家電でも、身体の動きでも、しばらく使わないものは不安になります。

久しぶりに操作すると、
「これで合っているのかな?」
「間違えたらどうしよう」
「相手に迷惑をかけたらどうしよう」
と、頭の中がいっぱいになってしまうことがあります。

いわゆる「テンパる」という状態です。

でも、それは能力がなくなったというより、
経験の回数が減っているだけ、という場合もあります。

慣れないことは、誰でも緊張する

この話を聞きながら、私は自分自身の営業活動のことを思いました。

私は訪問リハビリマッサージの仕事をしており、ケアマネジャーさんや施設の方に、自分のサービスを知っていただくために営業に行くことがあります。

正直に言えば、営業に行く時、私も緊張します。

うまく話せるかな。
迷惑に思われないかな。
断られたらどうしよう。
何を伝えればいいだろう。

そんなことを考えることもあります。

実際、営業というのは、10件行って10件うまくいくものではありません。
むしろ、10件行って8件、9件は思うようにいかないこともあります。

それでも、足を運ぶ理由があります。

それは、必要としている方に、可能性を届けたいからです。

寝たきりの方。
車椅子生活の方。
歩くことに不安がある方。
もう一度、自分の足で歩きたいと願っている方。

そういう方に出会うためには、私自身も動き続けなければいけません。

ご利用者様の電話と、私の営業は同じだった

ご利用者様が電話でテンパる。
私が営業でテンパる。

一見、まったく違う話のように見えます。

でも、根っこは同じだと感じました。

それは、

「慣れていないことには、人は不安になる」

ということです。

やっていないことは怖い。
経験が少ないことは緊張する。
失敗したくないと思うと、さらに身体も心も固くなる。

これは高齢者の方だけではありません。
私たちも同じです。

だからこそ、大切なのは、いきなり完璧を目指すことではありません。

少しずつ触れること。
少しずつ試すこと。
少しずつ回数を重ねること。

電話なら、まずは短い電話から。
スマホなら、まずは一つの操作から。
歩行なら、まずは立つこと、体重を乗せること、一歩出すことから。

営業なら、まずは一件訪問することから。

すべては、小さな回数の積み重ねです。

「数をこなす」とは、自分を取り戻す練習

ご利用者様とは、最後にこんなお話になりました。

「お互いに、たくさん数をこなしていきましょう」

これは、根性論のように聞こえるかもしれません。

でも、私が言いたいのは、無理をして頑張りましょうということではありません。

大切なのは、生活の中で少しずつ“自分でできる感覚”を取り戻していくことです。

電話ができた。
自分で操作できた。
立てた。
一歩出せた。
廊下を歩けた。
外に出られた。

その一つ一つが、自信になります。

人は、できることが増えると、心も少しずつ前を向きます。

逆に、やらない時間が長くなると、できることまで怖くなってしまうことがあります。

だからこそ、エンゲルハントでは、身体の施術だけでなく、その方の生活の中にある「もう一度やってみる一歩」を大切にしています。

できないと決めつけない

年齢を重ねると、どうしても、

「もうできない」
「もう無理」
「怖い」
「失敗したくない」

という気持ちが出てくることがあります。

もちろん、無理をしてはいけません。
安全確認は大切です。
身体の状態に合わせることも必要です。

ただ、その一方で、

「本当にできないのか」
「ただ、しばらくやっていないだけなのか」
「少しサポートがあれば、またできるのではないか」

という視点も大切だと感じています。

歩行も、生活動作も、電話の操作も、営業も、すべて同じです。

最初からうまくできなくてもいい。
テンパってもいい。
ぎこちなくてもいい。

大切なのは、可能性を閉じないこと。

エンゲルハントは、これからもご利用者様の身体と生活に寄り添いながら、
その方がもう一度、自分の人生を自分の足で歩いていけるように支援していきたいと思います。

今日も、ご利用者様との会話から、大切なことを学ばせていただきました。

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