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パーキンソン病の方の「立位が保てない」状態に対して感じたこと
今日は施設で、パーキンソン病のご利用者様の施術に伺いました。
その際、ヘルパーさんからこのようなお話をいただきました。
「前までは立位が保てていたのですが、最近保てなくなってきました。何かお知恵があれば貸してください」
現場で関わっている方から、このように声をかけていただけることは、とても大切なことだと思います。
それだけ、その方の変化を見て、何とかしたいと思ってくださっているからです。
立つことは、実はとても難しい
私は普段からよく感じていることがあります。
それは、立位を保つことは、とても難しい動作であるということです。
歩くことは、重心が前に移動すれば、足が自然に出ることがあります。
しかし、立位は違います。
立つためには、体重を骨にしっかり乗せる必要があります。
膝が曲がっていたり、股関節が曲がっていたり、骨盤が傾いていたりすると、骨で支えることが難しくなります。
その結果、筋肉で無理に支えることになります。
筋肉で支え続ける立位は、とても疲れます。
そして、筋力が落ちてくると、立位そのものが保てなくなっていきます。
寝ている姿勢が、立位に影響する
今回のご利用者様は、寝ている姿勢で股関節が右に倒れている状態が見られました。
もともと股関節の屈曲や内旋も入りやすい方です。
そのため、骨盤の位置にも偏りが出ているように感じました。
そこで今回は、右の骨盤の下に枕を入れて、骨盤を少し持ち上げるようにしました。
目的は、股関節や骨盤の位置を少しでもまっすぐに近づけることです。
もちろん、枕を入れることで動きにくくなるというデメリットもあります。
しかし、立位を考えた時には、骨盤や股関節の位置を整えることがとても重要です。
立つためには、筋肉だけではなく、骨に体重を乗せる必要があります。
そのためには、骨の並びができるだけまっすぐであることが大切になります。
座る時間・足を床につける時間の大切さ
もう一つ大切だと感じたのは、日中の過ごし方です。
ベッドで寝ている時間が長くなると、一見楽に見えます。
しかし、体を起こす時間が減ることで、姿勢を保つ力や筋力は少しずつ落ちていきます。
また、車椅子に座っている時でも、フットレストに足を乗せっぱなしになることがあります。
介護の現場では、移動のたびに足を下ろしたり、フットレストを外したりするのは本当に手間です。
忙しい現場では、どうしてもそのまま移動することが多くなるのも理解できます。
しかし、足をずっとフットレストに乗せていると、股関節や膝が曲がった姿勢が続きます。
その姿勢が長く続くことで、体は縮こまりやすくなります。
反対に、食堂などで座っている時だけでも、フットレストから足を下ろし、足裏を床につける。
それだけでも、体にとっては大切な刺激になります。
足裏が床につくことで、体は少し安心します。
余計な緊張が抜けやすくなり、立つための準備にもつながります。
面倒くさいことの中に、改善の種がある
介護やリハビリの現場では、どうしても「楽な方法」に流れやすくなります。
寝かせておく方が安全。
フットレストに乗せたままの方が早い。
姿勢を直すより、そのままの方が手間が少ない。
それは現場が忙しいからこそ、仕方のない面もあります。
ただ、体は正直です。
楽な姿勢ばかりが続くと、体は少しずつ動かなくなっていきます。
反対に、少し面倒でも、姿勢を整える。
足を床につける。
座る時間を作る。
骨盤や股関節の位置を確認する。
こうした一つひとつの小さな手間が、体を守ることにつながります。
一度立てなくなる前にできること
一度立位が保てなくなると、そこから戻すのは本当に大変です。
特に認知症がある方の場合、こちらの説明を理解してもらうことが難しいこともあります。
「足を伸ばしてください」
「体を起こしてください」
「ここに体重を乗せてください」
そう伝えても、思うように伝わらないことがあります。
だからこそ、まだ少しでも立てるうちに、日常の中で姿勢を整えることが大切です。
寝ている姿勢。
座っている姿勢。
足の置き方。
骨盤の傾き。
股関節の向き。
それらを少しずつ整えていくことが、立つ力を守ることにつながると感じています。
もちろん、無理に立たせることは危険です。
転倒や骨折のリスクもあります。
その方の状態を見ながら、怪我のない範囲で行うことが大前提です。
それでも、できる範囲で小さな工夫を積み重ねる。
その積み重ねが、その方の生活を少しでも守ることにつながるのだと思います。
これからも、現場の中で気づいたことを大切にしながら、利用者様が少しでも自分の体で生活できるように支えていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
歩行改善コンサルタント
竹下 晃
その際、ヘルパーさんからこのようなお話をいただきました。
「前までは立位が保てていたのですが、最近保てなくなってきました。何かお知恵があれば貸してください」
現場で関わっている方から、このように声をかけていただけることは、とても大切なことだと思います。
それだけ、その方の変化を見て、何とかしたいと思ってくださっているからです。
立つことは、実はとても難しい
私は普段からよく感じていることがあります。
それは、立位を保つことは、とても難しい動作であるということです。
歩くことは、重心が前に移動すれば、足が自然に出ることがあります。
しかし、立位は違います。
立つためには、体重を骨にしっかり乗せる必要があります。
膝が曲がっていたり、股関節が曲がっていたり、骨盤が傾いていたりすると、骨で支えることが難しくなります。
その結果、筋肉で無理に支えることになります。
筋肉で支え続ける立位は、とても疲れます。
そして、筋力が落ちてくると、立位そのものが保てなくなっていきます。
寝ている姿勢が、立位に影響する
今回のご利用者様は、寝ている姿勢で股関節が右に倒れている状態が見られました。
もともと股関節の屈曲や内旋も入りやすい方です。
そのため、骨盤の位置にも偏りが出ているように感じました。
そこで今回は、右の骨盤の下に枕を入れて、骨盤を少し持ち上げるようにしました。
目的は、股関節や骨盤の位置を少しでもまっすぐに近づけることです。
もちろん、枕を入れることで動きにくくなるというデメリットもあります。
しかし、立位を考えた時には、骨盤や股関節の位置を整えることがとても重要です。
立つためには、筋肉だけではなく、骨に体重を乗せる必要があります。
そのためには、骨の並びができるだけまっすぐであることが大切になります。
座る時間・足を床につける時間の大切さ
もう一つ大切だと感じたのは、日中の過ごし方です。
ベッドで寝ている時間が長くなると、一見楽に見えます。
しかし、体を起こす時間が減ることで、姿勢を保つ力や筋力は少しずつ落ちていきます。
また、車椅子に座っている時でも、フットレストに足を乗せっぱなしになることがあります。
介護の現場では、移動のたびに足を下ろしたり、フットレストを外したりするのは本当に手間です。
忙しい現場では、どうしてもそのまま移動することが多くなるのも理解できます。
しかし、足をずっとフットレストに乗せていると、股関節や膝が曲がった姿勢が続きます。
その姿勢が長く続くことで、体は縮こまりやすくなります。
反対に、食堂などで座っている時だけでも、フットレストから足を下ろし、足裏を床につける。
それだけでも、体にとっては大切な刺激になります。
足裏が床につくことで、体は少し安心します。
余計な緊張が抜けやすくなり、立つための準備にもつながります。
面倒くさいことの中に、改善の種がある
介護やリハビリの現場では、どうしても「楽な方法」に流れやすくなります。
寝かせておく方が安全。
フットレストに乗せたままの方が早い。
姿勢を直すより、そのままの方が手間が少ない。
それは現場が忙しいからこそ、仕方のない面もあります。
ただ、体は正直です。
楽な姿勢ばかりが続くと、体は少しずつ動かなくなっていきます。
反対に、少し面倒でも、姿勢を整える。
足を床につける。
座る時間を作る。
骨盤や股関節の位置を確認する。
こうした一つひとつの小さな手間が、体を守ることにつながります。
一度立てなくなる前にできること
一度立位が保てなくなると、そこから戻すのは本当に大変です。
特に認知症がある方の場合、こちらの説明を理解してもらうことが難しいこともあります。
「足を伸ばしてください」
「体を起こしてください」
「ここに体重を乗せてください」
そう伝えても、思うように伝わらないことがあります。
だからこそ、まだ少しでも立てるうちに、日常の中で姿勢を整えることが大切です。
寝ている姿勢。
座っている姿勢。
足の置き方。
骨盤の傾き。
股関節の向き。
それらを少しずつ整えていくことが、立つ力を守ることにつながると感じています。
もちろん、無理に立たせることは危険です。
転倒や骨折のリスクもあります。
その方の状態を見ながら、怪我のない範囲で行うことが大前提です。
それでも、できる範囲で小さな工夫を積み重ねる。
その積み重ねが、その方の生活を少しでも守ることにつながるのだと思います。
これからも、現場の中で気づいたことを大切にしながら、利用者様が少しでも自分の体で生活できるように支えていきたいと思います。
訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
歩行改善コンサルタント
竹下 晃