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便秘への運動から学んだ、全身を使って「出す力」を支えるということ

こんにちは。訪問リハビリマッサージ「エンゲルハント」の竹下です。

今回は、右半身に麻痺のあるご利用者様の便秘への対応を通して、ナースの方から学んだことをお伝えします。

3日間排便がなかったご利用者様

ご利用者様は、3日間排便がない状態が続いていました。

4日目にナースの方が、車椅子に座ったままできる運動を行ったそうです。

右半身に麻痺があるため、比較的動かしやすい左脚を曲げ、下腹部に刺激を与えるような運動を繰り返しました。

さらに、上半身を前に倒した後、車椅子上で無理のない範囲で体を動かし、腹部や体幹にも刺激を入れたとのことでした。

その後、排便があったという報告を受けました。

もちろん、排便には食事、水分、薬、生活リズム、活動量など、さまざまな要因が関係します。

そのため、今回の運動だけが排便の理由だったとは断定できません。

それでも、脚や体幹を動かすことによって、腹部や腸の働きに良い刺激が加わった可能性はあると感じました。

私が考えていた「排便の準備」

私はこれまで、便秘への対応では、お腹を直接刺激するだけではなく、全身の緊張を整えることが大切だと考えてきました。

例えば、

足の裏に刺激を入れること。
手足を動かして全身の血流を促すこと。
体幹をねじるように動かすこと。
呼吸しやすい姿勢をつくること。
腹部が動きやすい状態に整えること。

このような働きかけを行い、最後に腹部の力を使いやすくするための「準備」を整えることを意識していました。

しかし今回のナースの対応を聞き、準備だけではなく、最後に便を押し出すための動きにつなげることも重要なのだと気づきました。

マッサージと運動は役割が違う

マッサージには、筋肉の緊張を和らげ、体を動かしやすくする役割があります。

一方で、脚を曲げたり、上半身を前に倒したりする運動には、ご本人の持っている力を使い、腹部や体幹を働かせる役割があります。

体を整えることと、実際に動かすこと。

この二つを組み合わせることで、より良い変化につながる場合があります。

ただし、麻痺がある方や体力が低下している方の場合、無理な前屈や反復運動は、転倒や体調不良につながる可能性もあります。

ご本人の表情や呼吸、血圧、疲労、痛みなどを確認しながら、ナースや介護職、主治医などと連携して行うことが大切です。

現場では、教わることがたくさんあります

私はこれまで長く施術の仕事を続けてきましたが、現場に出るたびに新しい学びがあります。

以前には、ご利用者様の血圧が下がった際の対応について、ナースから教えていただいたこともありました。

自分の専門分野だけで、すべてを解決できるわけではありません。

ナースにはナースの視点があります。
介護職には介護職の視点があります。
ケアマネジャーには、生活全体を見る視点があります。
ご家族には、日々そばで見ているからこそ分かる変化があります。

それぞれの気づきを共有することで、ご利用者様にとって、より安全で適切な支援につながります。

これからも学び続けます

今回の経験を通して、便秘への対応には、腹部だけではなく、脚や体幹を含めた全身への働きかけが大切であることを改めて感じました。

そして、体を整える施術と、便を出す動きにつながる運動の両方を考える必要があることも学びました。

まだまだ知らないこと、勉強しなければならないことがたくさんあります。

これからもナースや介護職、ケアマネジャー、ご家族の皆様に教えていただきながら、一つひとつの経験を、ご利用者様の元気と安心につなげていきたいと思います。

訪問リハビリマッサージ エンゲルハント
竹下

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